抱っこして歩くと赤ちゃんが泣きやむ理由

子供の生活

抱っこして歩くと赤ちゃんが泣きやむ理由を保育士が解説します

投稿日:2019年10月23日 更新日:

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まーさ
こんにちは!保育歴20年の保育士まーさ(@mama_ism)です。赤ちゃんを泣き止ませるときは、抱っこしてゆらゆらと歩きますね。あの行為は、科学的な根拠があるって知ってましたか。

抱っこして歩くと赤ちゃんが泣きやむ理由は?

赤ちゃんが夜中に突然目を覚まして泣き出す……。まぁいつものことだとは思いますが、それで寝不足になるママはたくさんいます。

そんなときに、抱っこして「はいはい、よーし、よーし。」なんて言いながら、部屋中を歩き回りますよね。しばらくすると、泣いていた赤ちゃんがおとなしくなります。

このように、抱っこして歩くと赤ちゃんが泣き止んだり、眠ったりするのは、動物の本能で「輸送反応(ゆそうはんのう)」と言います。

育児をしたことがない人でも、抱っこをして歩くと赤ちゃんが泣きやみ、落ち着きやすいことは何となくイメージできますね。

輸送反応(ゆそうはんのう)とは

輸送反応とは、ライオンや猫、リスなどの哺乳類の親が、子供を口にくわえて運ぶときに急におとなしくなり、身体を丸めて運ばれやすい姿勢を取る反応のことです。

輸送反応

抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックスする仕組みの一端を解明 | 理化学研究所

哺乳類の親が子供を口にくわえて運ぶのは、餌場から移動するとき、危険が迫っているときなど急いでいるときです。

急いでいるときは、子供が体を動かすと運びにくいですし、力を抜いてだらーんと体を伸ばしたままでも運びにくいですね。輸送反応は、親が子供を運びやすいように、、子供が本能的に協力している体勢なんです。

人間の赤ちゃんも動物の赤ちゃんと同じように、輸送反応が起こります。そのため、赤ちゃんを抱っこして歩くと、おとなしくなるんです。

輸送反応で赤ちゃんの泣く量が約10分の1に!

理化学研究所は、哺乳類の子供が親に運ばれる際に起こる「輸送反応」の仕組みについて実験を行いました。

実験内容は、赤ちゃんを抱っこした母親が、30秒ごとに「座る→立って歩く」という動作を繰り返したときの赤ちゃんの反応を調べたものです。

実験の結果、母親が座っているときに比べて、歩いているときの方が、赤ちゃんの泣く量が約10分の1になり、赤ちゃんの動きが約5分の1になり、母親が歩き始めて約3秒で赤ちゃんの心拍数が低下することがわかりました。

人間の赤ちゃんの輸送反応v

人間の赤ちゃんの輸送反応

  • 赤ちゃんを抱っこして歩くと泣く量は10分の1になった
  • 抱っこされている赤ちゃんの自発的な動きが5分の1になった
  • 母親が歩き始めると3秒で赤ちゃんの心拍数が低下した

つまり、赤ちゃんを抱っこして歩くことで、赤ちゃんがおとなしくなったり、泣きやんだりする効果があること科学的に証明されたんです。

ちなみに、父親やほかの保護者が赤ちゃんを抱っこして歩いても、同じように輸送反応があることがわかっています。

輸送反応を意識した抱っこの方法は?

じゃあ、輸送反応を意識して赤ちゃんを抱っこするには、どうすれば良いでしょうか。

  • 赤ちゃんを抱っこする
  • ゆっくりではなく、少し早めに歩く
  • 赤ちゃんがおとなしくなっても止まらない

赤ちゃんを抱っこする

まずは泣いている赤ちゃんを抱っこします。縦抱き・横抱きどちらでも構いません。また、抱っこ紐の有無もどちらでも構いません。

ゆっくりではなく、少し早めに歩く

動物の親が子供を口にくわえて運ぶのをイメージするとわかりますが、結構あらっぽく運びます。

そのため、「ゆ~ら~ゆ~ら~」というゆっくりのリズムで赤ちゃんを揺らしながら歩くのではなく、少し早めに歩いて赤ちゃんに心地よい振動を伝えてあげましょう。

赤ちゃんがおとなしくなっても止まらない

赤ちゃんがおとなしくなっても、しばらくは止まらないでください。輸送反応が止まってしまうと、赤ちゃんの心拍数が上がって、すぐに起きたり、泣き出してしまいます。

赤ちゃんを抱っこして歩くときの注意点

輸送反応を意識したゆらゆら抱っこには、いくつかの注意点があります。

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決めた時間以上に長くやりすぎない

たとえば、5-10分歩いても効果がない場合は一度休憩しましょう。長く揺らしすぎると赤ちゃんもママも疲れてしまいます。うまくいかなとイライラするので、一度落ち着きましょう。

赤ちゃんと身体を密着させる

抱っこするときは赤ちゃんに体をくっつけて、なるべく離れないようにしましょう。赤ちゃんは、お腹で温度変化や環境変化の違和感を感じます。

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赤ちゃんの特徴に合わせて行う

小さい赤ちゃんは、首のすわり具合に注意してください。また、時期によって抱っこを嫌がる個人差もあるので、無理に続けないでください。

安全に注意して部屋の中を片付ける

部屋の中を歩き回る場合は、ものにつまずかないよう部屋の中を片づけて、安全に気をつけてください。

赤ちゃんはママに協力してくれてる!

赤ちゃんが泣くのは、ママに意地悪したいからじゃありません。

赤ちゃんは自分では体も心もコントロールできません。自分ではどうしようもない不快感を何とかして欲しくて泣くのは、とても自然なことなんです。

泣いている理由がわからないと、ママは不安になるかもしれません。でも、泣いている赤ちゃんに何度も優しく接することで、赤ちゃんはママを信頼し、愛着を抱くようになっていきます。

赤ちゃんは、何もしていないわけじゃありません。わたしたちが知らなかっただけで、赤ちゃんなりに協力的な反応をしてくれています。

もちろん、輸送反応はあくまでも親が子供を運びやすくするための反応で、泣きやませや寝かしつけの手段ではないんですが、赤ちゃんの協力で、泣きやませやすくなることは間違いありません。

赤ちゃんが一生懸命生きようとして何か反応を返そうとすることは、赤ちゃんの愛着行動です。そう考えると、育児ストレスも少しは軽減するはずです。

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