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ママは保育園看護師がいる園を選ぼう
保育園には保育士がいますが、実は看護師を常駐させている保育園があることを知ってますか?
園児のママなら知っていると思いますが、看護師がいる園といない園では子供のケアに差がでてしまうことがあります。
そのためわたし個人の意見を言うと、もし可能なら看護師がいる保育園を選んだ方が良いと思います。
ちなみにわたしが務めている保育園にも看護師がいます。保育園に務めている看護師のことを「保育園看護師」と言います。そのままですが。
なぜ保育園なのに看護師がいるんでしょうか。保育園の看護師はいったいどんな仕事をしているんでしょうか。
今回は、保育園看護師の仕事やママたちが看護師がいる保育園を選ぶメリットについてお話したいと思います。
保育園に看護師は必要?
「保育園だし、別に看護師はいらないんじゃない?」というママは子供が健康に生まれ、健康に育っている人たちだと思います。
息子は生まれてすぐに手術をしましたが、後遺症や術後の経過の心配を話しておくために、専門的な知識がある看護師がいてくれてとても安心しました。
普通に生活して成長すれば治っていく病気もありますが、園にいる間でも投薬が必要な子や医療器具が必要な子はたくさんいます。
たとえば、ぜんそく発作時の呼吸器での吸入行為や熱性けいれん時の坐薬の投与は、本来医療行為にあたるため保育士が行うことは好ましくありません(行うにはルールがある)。
また、同じ病気であっても症状には程度の差があるため、対応のルールが決まっていたとしても一律の対応はできません。
しかも、対応ができたとしても子供の身体のことなので機械的に作業を行えば良いわけでもありません。
症状を正しく判断して迅速に救急車を呼んだり、保護者に連絡をしたり、その他緊急の対応をしたりということは1年で何回もあります。
また、風邪やインフルエンザなどの感染予防、感染時の学級閉鎖の正しい指導など医療知識すべてを保育士が賄うことは難しく、責任が重いものです。
そのため、医療知識と症状による対応の切り分けができる看護師は、保育の現場には無くてはならない存在なのです。
保育園の看護師配置基準
というわけで、とても心強い看護師ですが、全ての保育園に配置されているわけではありません。保育園には、それぞれ看護師設置の基準があり配置が進められている状況です。
私立保育園の看護師配置基準
私立保育園では保育園の規模関係なく看護師の常駐が義務付けられています。
公立保育園の看護師配置基準
公立保育園は私立保育園とは異なり、各自治体から看護師の配置を促す程度にとどまっています。
私立保育園の看護師配置が義務化されたのは2013年からなので、そのころに比べると公立保育園でも看護師配置は進んではいます。
ただし、予算ありきの話なので配置されていない保育園も多く、子供に医療対応が必要な場合は私立保育園を探す方が確実という状況です。
保育園看護師の仕事
保育園看護師は看護の仕事をするだけではなく、保育士としての仕事も行います。
保育園看護師の力が1番発揮されるのは子供の急病やケガの際の対応ですが、普段の予防行為や健康チェックも大事なお仕事です。
まず朝一は登園してきた園児のママから子供の体調の聞き取りを行い、園児の健康チェックを行います。
風邪が流行っている時期やインフルエンザの時期は、子供の体調や園の状況によって積極的にお休みを促す場合もあります。
その後は、補助的に保育士の仕事を行います。おむつを換えたり、寝かしつけをすることもあります。また、園児だけでなく保護者や保育士の健康指導を行ったり、保育便りの作成も行います。
このように保育園看護師は多忙です。しかも、保育士やママたちから常に頼りにされ、責任を負う仕事をしてくれています。
わたしの子供たちが通っている幼稚園は違いますが、勤め先の保育園の看護師さんには子供の体調を相談したり、受け持ちの子供たちの体調や病気の相談で頼りっぱなしです。
今待機児童の問題が話題になっていますが、その問題の1つが保育士の賃金問題です。そして、同じように保育園看護師もその責任の割には決して賃金が高いとは言えません。
全ての人たちが満足する状況を作るのはとても難しいことだと思いますが、子供たちは家庭の宝であり、今後は国の宝になっていきます。
少しずつで良いので、いろいろと改革を進めていってほしいなぁと切に願います。