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今回は、寄稿記事を一部修正したものです。幼稚園の入園式の準備や持ち物についてお話します。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
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息子の入園式を控えてドキドキ…
我が家では、4月から娘が新二年生になり、息子が幼稚園入園を迎えます。入園を迎えるのは2回目ですが、やはり特別に感じます。
初めての入園を控えるママ・パパにとっては、心配な気持ちの方が大きいかもしれません。物事は初めが肝心なので、入園式は子供だけでなく親も緊張しますよね。
とくに幼稚園の入園式は、ある程度成長した自分の子が初めて人前に出る場所なので、何か失敗しないだろうか……とドキドキします。
そのため、「せめてわたしだけでも、入園式の流れや、必要な持ち物を完璧に覚えておかなくちゃ。」という気持ちになりますね。
幼稚園の入園式の日程
我が子の晴れ姿を見るために、旦那さんが出席する家庭も多いですよね。旦那さんの仕事の都合を考えると、幼稚園の入園式がいつごろになるかは気になります。
一般的な幼稚園の入園式は、保育園よりも少し遅めの平日で、大安吉日になる傾向があります。
日程は4月5-10日前後で、近隣の小学校の入学式と被らないように配慮されています。最近は、共働き家庭が増えてきたこともあり、土日に行われる幼稚園もあります。
入園式当日の日程は、入園前に行われる一日入園(プレ)で書類(おたより)を配布されます。また、入園確定後に「入園許可書」と一緒に入園式日程の案内が同封されている場合もあるので、忘れずに確認してください。
ちなみに、息子の入園式は4月2週目の平日の水曜日で、小学生の娘は普通に登校日でした。夫は平日休みが難しかったため、わたし一人で入園式に参加しました。
幼稚園の入園式前の流れ
親子でいっしょに登園する
入園式日程の案内に記載された受付時間に遅れないように、親子で登園します。
幼稚園の玄関にはクラス別の下駄箱があり、名前が書かれています。子供の下駄箱を探して、子供の外履きは下駄箱の中へ、親の外履きは持参した袋などの靴入れに入れましょう。
玄関で子供は上履きに、親はスリッパに履き替えます。
記名など受付をする
次に受付を済ませます。一般的な幼稚園では、玄関や玄関を入ってすぐの廊下、保育室(クラス)前などに受付があります。職員が招いてくれるため、迷うことはありません。
受付を済ませると、新入園児用の名札をもらいます。息子が通う幼稚園では、受付時に担任保育士が子供の名札を左胸に付けてくれました。受付が終わったら、クラス(保育室)に移動します。
保育室で保育士があいさつをする
クラスでは、持参した荷物を指定された場所にしまったり、ロッカーの場所を確認したり、子供のトイレを済ませたりします。
もろもろ済ませたら、名前が書かれた座席に子供を着席させ、親はその近くで待機します。待機中は子供の座席にある配布物を確認しておきましょう。
入園式の時間が近づくと、受付を済ませた担任保育士があいさつをし、入園式の説明があります。
入園式は子供と担任で入場するため、担任のお話が終わったら、親は先に会場へ案内されます。どうしても親と離れられない子がいる場合は、同伴で入場することもあります。また、初めから親子で入場する園もあります。
保育士も、子供が親と離れにくいことは十分理解しています。そのため、状況に合わせて臨機応変に対応してくれると思います。
幼稚園の入園式の流れ
一般的な幼稚園の入園式は、担任と子供が並んで入場するスタイルですが、保護者のどちらかが付き添いで入場する場合もあります。その場合、付き添いの保護者は子供の後ろに椅子が置かれた椅子に座ります。
息子の幼稚園では、ほとんどの子供が1人で入場しましたが、なかなか離れられない子はママが付き添い、パパはカメラ係でカメラ席に移動という家庭が多かったですね。
幼稚園の一般的な入園式の流れは以下の通りです。
- 親が会場(ホール)に移動(しない場合もあります)
- 入園式の開始
- 司会の保育士(教頭先生)のあいさつ
- 新入園児の入場
- 園長先生や来賓のあいさつ
- 担任・副担任・新任保育士の紹介など
- 在園児の歌などの披露
- 園歌の合唱
- 新入園児の退場
- PTA会長のあいさつ
- 入園式の終了
- 親の移動
入園式自体は3歳児の集中力を考慮して20分-30分くらいですが、園児の数が多い幼稚園は入退場に時間がかかるため、それ以上に長引くこともあります。
幼稚園の入園式後の流れ
先に退場した子供たちは、担任保育士と一緒にクラスへ帰ります。その後、入園式を終えた親が子供のクラスに向かいます。
親がクラスに戻ってくると、子供の横に立つか、クラスの後ろに立つかのどちらかが多いと思います。その後は、担任保育士のお話を聞き、集合写真を撮影して帰宅する流れになります。
幼稚園の一般的な入園式後の流れは以下の通りです。
- 親がクラスに移動
- 担任のお話(学級指導)など
- 親子、職員の集合写真撮影
- 帰宅
学級指導では、担任のお話の他、次の日から使う出席カード(シール帳)、お便り、入園祝いの品などをもらいます。学級指導後、再度親子で会場へ移動して集合写真を撮影し、帰りの準備ができたら帰宅という流れになります。
幼稚園の入園式の持ち物
園によって変わりますが、基本的には園からのおたよりに書いてある持ち物を持っていけば問題ありません。ただ、持ち物は一工夫するとより便利になります。
厚手のスリッパと靴を入れる袋
入園式が行われるホールは、暖房が付いていても冷えることがあるため、薄い携帯用スリッパよりも厚手のスリッパをおすすめします。スリッパは、1番最初に使うものなので、玄関前でスムーズに取り出せるようにしておきましょう。
親の外履きを入れる袋は、一足につき1つ持っていきましょう。子供がはしゃいでバタバタしだしても、サッとしまえます。個人的には、かさばらず雨でも安心なビニール袋がおすすめです。
子供の上履き
子供は入園後、上履きで生活します。おたよりにも書いてありますが、上履きと上履き入れを用意して持参します。子供には、事前に上履き入れから上履きを取り出す練習をさせましょう。
筆記用具(複数本)
おたよりに書かれていないこともありますが、配布物にメモできるように筆記用具があると良いですね。忘れてくる保護者はけっこういます。ちなみに、黒など同じ色を複数本よりは、大事な部分にマークを入れるために蛍光ペンや赤ペンなども合わせて複数本あると便利です。
配布物を入れるカバン
保育園よりも幼稚園の方が配布物が多いため、大きめのバックを持って行くと安心です。
また、お道具箱に入れるものを当日用意するように指示されることがあるため、破れやすいビニール袋より、紙袋や折り畳める簡易バックが良いでしょう。
おむつとおしりふき(必要な場合)
パンツで登園する幼稚園でも、万が一を考えて替えのおむつを持っていきましょう。息子は早生まれなので、まだまだ不安いっぱい……そのため、おむつはお守り替わりに持参していました。
また、おしりふきは何にでも使えるので便利です。朝は何かとバタバタするので、幼稚園までの道中で口元の汚れや鼻水をさっと拭いてください。
カメラやビデオ(必要な場合)
カメラやビデオは、指定されたカメラ席があるので、三脚があると便利です。前夜にフル充電しておくと、電池切れの心配なく入園式を撮影できます。
もちろん、スマホのみで撮影する家庭も多いですね。ママはスマホ、パパはビデオと担当制にすると、子供をいろいろな角度で見られて楽しいですよ。
ハンカチとティッシュ
子供に持たせるハンカチとティッシュは、意外と忘れがちなアイテムです。使い慣れないものなので、子供はすぐに落としてしまいます。記名は、きちんとしておきましょう。
当日はバタバタするため、入園式前日までに制服やカバンなどに入れておくと安心です。
入園式までの準備と注意点
初めての環境に戸惑い、不安になるのは大人も子供も一緒。子供はもちろん、パパママが入園式当日に困らないように、入園式までの準備や注意点を押さえておきましょう。
子供を幼稚園に慣れさせる
子供にとって初めての場所は、大人以上に不安になります。初めて幼稚園に行く日が入園式だと、場所見知りをして動けなくなる子もいます。そのため、幼稚園開放日などに遊びに行き、保育室やトイレを確認してください。
また、園庭や遊具で遊んでも良い場合は積極的に遊ばせて、楽しい場所だという印象をもたせるようにしましょう。
会った先生にあいさつをする
幼稚園開放日などで会った先生にしっかりあいさつをすると、顔と名前を覚えてもらいやすくなりますし、子供も先生を覚えるきっかけになります。
まずは、親が先生に気さくにあいさつしたり、話しかけてください。「ママの知り合い=安心できる人」と意識付けられると、子供も安心します。
親も顔見知りを作る
早めに顔見知りを作っておくと、ママにとっても安心です。そのため、入園児のママがいたら、「入園はお一人目ですか?」など質問しやすい内容で声をかけましょう。
「ええ、一人目なんです。」→「あー、わたしも一人目なんです。」
「うちは、二人目なんです。」→「あー、うちは一人目なので、緊張してしまって……。」
などの話ができますね。先輩ママ(2人目入園のママなど)は慣れているので、気さくに声をかけてくれる場合もあります。
入園後に必要なものの準備と記名
入園後に必要なものは早めに用意し、入園説明会で配られたものと合わせて、すべてに名前を書いておきましょう。
名前書きは意外と時間がかかりますし、細かい作業なので肩が凝ります。直前に慌てないよう、1週間ほど前から余裕をもって始めましょう。記名済みのもの一式は、すぐに持ち出せるようにまとめておいてください。
名前付けには、後から剥がせる「おなまえシール」を使うと、下の子にも使い回せます。
おむつはずしをがんばる
とくに幼稚園では、子供のおむつお断りの場合があります。そのため、早めにお家でおむつはずしをしておきましょう。
おむつはずしは、始める時期が大切です。目安は2-3歳の暖かくなる時期ですが、個人差が大きいので、子供の様子を見ながら幼稚園入園に間に合うようにトイレトレーニングを始めてください
事前準備と当日の流れを忘れない
幼稚園生活は、親子共にワクワクドキドキするものなので、安心して迎えられるよう事前準備はしっかりとしておきたいですね。
今回ご紹介した入園式の流れや持ち物などは一例です。入園式の流れや注意点は、園によって変わる場合があるため、まずは、幼稚園の配布物に目を通してください。また、先輩ママに入園式はどんな感じだったかを聞くとイメージしやすいと思います。
また、入園式は午前中で終わりますが、子供が式の途中でおしっこやうんちを漏らすこともあります。いつもは大丈夫でも、環境が変わるとどうなるかわかりません。必ずお家、または幼稚園に着いてから、おしっことうんちは済ませておきましょう。
入園式は短くても20分……この時間は子供にとっては退屈です。息子も初めは大人しくしていましたが、次第に立ち上がったり、キョロキョロしたり……。周りを見ると、走り回る子、泣きだす子などなど。どこの子も同じですね。
その後、在園児が歌やお祝いの言葉を披露してくれましたが、5分ほどの内容で新入園児でも集中しやすいものでした。息子も興味津々で、あらためて幼稚園に行くことが楽しみになったようです。よかった、よかった。