この記事は約 7 分で読めます
本ページにはプロモーションが含まれます。公設民営保育園とは、自治体が設立・運営していた保育園を民間法人に運営委託した保育施設、つまり民営化された保育園のことです。
転職したいなぁーと思って、公設民営保育園に注目した保育士は勘が鋭い!
それほど数は多くないですが、公設民営保育園の数はこれから増えます。そして、公設民営保育園に転職するなら、早い方がメリットは大きいと思います。
- 公設民営保育園が増えている理由は何?
- 保育士にとって公設民営保育園が増えた方が良いの?
- 保育士が公設民営保育園で働くメリットデメリットは?
今転職をしたい人は私立保育園、公立保育園だけではなく、公設民営保育園も転職候補に入れましょう。
保育士が公設民営保育園の求人を選ぶメリット・デメリット、そして転職するならなるべく早い方が良い理由をわかりやすく説明しますね。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
公設民営保育園が増えるとどうなる?増えている理由は?
- 公設民営保育園が増えるとどうなる?
- 公設民営保育園が増えている理由
公設民営保育園が増えるとどうなる?
保育園には私立保育園と公立保育園がありますが、その間に公設民営保育園があり徐々に増えています。
公設民営保育園が増えているのは、自治体が運営する公立保育園が民営化されて、公設民営保育園に置き換わっているためです。
公務員保育士を目指す人にはデメリットに感じるかもしれませんが、公設民営保育園が増えれば公務員保育士になれなかった人には新たなチャンスが生まれます。
人によってメリット・デメリットは違いますが、公立保育園の民営化は悪いことではないと思います。メリット・デメリットは後ほど説明します。
公設民営保育園が増えている理由
公立保育園を運営する自治体の財源が厳しいから
保育園は都市部を中心に数が足りません。ところが公立保育園を運営する自治体財源は厳しく、待遇が良い公務員保育士を雇えません。そのため、公立保育園を民間に委託する流れが加速しています。
公立保育園では補えないほど保育ニーズが多様化しているから
世間の働き方が多様化したため、保護者の保育ニーズも多様化しています。たとえば私立保育園は深夜開園や24時間開園も可能ですが、公立保育園にはできない形態です。
そのため公立保育園を民営化することで、いろんな保育ニーズに応える体制が必要になっています。
保育士にとって公設民営保育園が増えた方が良い?
公立保育園が公設民営保育園に変わると、子供を預ける親にはメリットが大きいと思います。ただ、保育士にはメリット・デメリットどちらもあります。
- 公設民営保育園が増える保育士のデメリット
- 公設民営保育園が増える保育士のメリット
公設民営保育園が増える保育士のデメリット
待遇が良い公務員保育士の数が減る
公立保育園が減ると公務員保育士も減るため、若い保育士にとっては待遇が良い働き口が減ってしまいます。公務員保育士の待遇は以下にまとめました。
公務員保育士の待遇が悪くなる
公立保育園が公設民営保育園に変わると公務員保育士ではなくなるため、待遇は悪くなります。どんな法人が公設民営保育園を運営しても、公立保育園並みの待遇では雇えません。
保育方針やオペレーションが変わる
運営が自治体から法人に変わるため、保育方針や運営方法が変わります。保育方針の転換や運営転換に合わせるには労力が必要です。
公設民営保育園が増える保育士のメリット
保育士の平均的な待遇が良くなる
公立保育園が公設民営保育園に変わると、保育士は公務員保育士ほど良い待遇は受けられなくなります。ただ、今の私立保育士の待遇の基準までいきなり下げるわけじゃありません。
その場合、私立保育士の待遇を平均するので全体の底上げになる可能性があります。
待遇が良い保育士求人が増える
公設民営保育園が増えると、今の私立保育園よりも待遇が良い保育士求人が増える可能性があります。
公設民営保育園の給料など待遇の事例
公設民営保育園が増えて待遇が良い保育園が増えるのは、私立保育士にとって大歓迎です。特に公務員保育士になれない30-40代の保育士は、保育経験もあるので転職しやすい環境です。
たとえば以下は、保育士バンクに掲載されていた東京都の公設民営保育園求人です。
給与 |
月給275,500円~295,800円(手当含む) 昇給年1回 賞与年2回(4か月) 交通費支給(月上限60,000円) |
---|---|
雇用形態 | 正社員 |
施設形態 | 認可保育園 |
勤務時間 |
7:15~20:00の間で実働8時間シフト制 残業月3時間程度 |
休日・休暇 |
年間休日125日 日曜・祝日 週休2日制 有給休暇 リフレッシュ休暇(3日) 年末年始休暇 慶弔休暇 産休育休制度 育児介護休業制度 育児・介護時短勤務制度 |
福利厚生 |
社会保険完備 早・遅番手当 退職金制度 職員給食(1食250円) 借り上げ社宅制度あり ・月額上限80,000円支給 ・敷金・礼金補助制度あり ・本人が世帯主であれば同居人可 |
応募資格 |
保育士資格をお持ちの方 3年以上の保育経験のある方 |
保育士経験3年以上で月給27万円以上、賞与4か月なので年収400万円超、年間休日125日、退職金、借り上げ社宅、早番・遅番手当、リフレッシュ休暇まである……。本気でわたしが行きたいくらい……。
公設民営保育園の求人は給料だけじゃなく、休みまで魅力的だとわかりますね。
保育士が公設民営保育園に転職する方法は?
公設民営保育園に転職したい人は、転職エージェントで非公開求人を紹介してもらいましょう。公設民営保育園は待遇が良い求人なので、非公開求人の可能性があります。
転職エージェントを利用すれば求人探し、転職先との連絡、条件交渉などの手間や時間を削減できます。
選び方がわからない人は、わたしが使っていたマイナビ保育士と保育士バンクを使ってみてください。公開求人数、拠点数、評価は以下の通りです。
サイト名 | 公開求人 | 拠点数※ | 転職フェア | 担当者 | サポート | 口コミ |
---|---|---|---|---|---|---|
マイナビ保育士 | 20,060件 | 12拠点 | ○ | 4.8 | 4.7 | 4.8 |
保育士バンク | 17,677件 | 8拠点 | ◎ | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
拠点数はサービス全体、またはグループ全体のものです。
上記は2022年3月時点のサイト内調査による数値、または予測数です。
マイナビ保育士は求人数が多く、保育園情報を網羅していることが特徴です。マイナビグループなので実績も豊富で、履歴書・面接対策、面接同行などサポートも手厚いですね。
保育士バンクは担当者に元保育士が多く相談しやすいことが特徴です。またWEB面接や転職フェアなどサポートの質が高く、非公開求人も多くて使いやすいです。
-
マイナビ保育士[公式]
全国的に求人が多く、とくに関東の転職に必須!保育園情報を網羅していてサポートも◎
» マイナビ保育士の口コミを見る -
保育士バンク[公式]
担当者は元保育士が多く相談しやすい。転職フェアなどサポートも充実。地方求人も◎
» 保育士バンクの口コミを見る
転職活動には基本的に転職エージェントを使いますが、転職サイトにも登録してください。ジョブメドレー保育士は以下の理由で登録しておくと便利です。
- 転職エージェントより求人数が多いため求人比較に便利
- 担当者からの電話連絡がないのでマイペースで活動できる
- スカウトメール機能で保育園からのスカウトが期待できる
それぞれのサービスの特徴は以下でまとめたので、転職を考えている人は参考にしてください。
これから公設民営保育園の求人は増えるはずです。ただ公設民営保育園の求人が当たり前になると、将来的には平均化されて私立保育園の待遇に近付いていきます。
そのため、公設民営保育園で働くメリットがある今のうちに転職を考えた方がお得ですよ。