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2020年はいろいろ大変な年でした。もちろん、世界中の人にとって転機になった年だと思います。
わたしの友達はコロナ不況のせいで飲食店や工場、ホテルなどをリストラされましたし、それ以外にも一部では減給やボーナスカットは当たり前……といった状況です。
「そろそろ転職したいなぁ。」「育児も落ち着いたし復帰しようかなぁ。」と考えていた保育士も、「あれ……?今転職するとまずいのかな……。」と動きが鈍くなったかもしれません。
でも、安心してください。保育士は不況に強い仕事です。今のコロナ禍の状況でも、転職や復帰は可能です。むしろ、コロナ前よりも雇用を強化しようとしている保育園も多いです。
そこで今回は、コロナ前と比べて今の保育現場がどうなったのか、そして今後保育士の求人状況がどうなりそうなのかなど以下についてデータを用いてお話したいと思います。
- 新型コロナによって保育士は前より忙しくなったか
- 保育園は新型コロナによって採用しなくなったか
- 保育士の仕事は新型コロナで具体的にどう変わったか
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保育士歴20年以上。幼稚園、保育園、こども園など転職して、述べ500人以上の園児を保育し、ママ・パパの相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
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新型コロナウイルスで保育士の仕事は忙しくなった?

以下のグラフはすべて、保育のお仕事のアンケート調査「新型コロナや緊急事態宣言下で保育のお仕事はどう変化した?(有効回答数549件)」の引用です。
- 新型コロナの影響でシフト状況に変化があったか?
- 新型コロナの影響で忙しい時間帯に変化があったか?
- 新型コロナの影響で行事の状況に変化があったか?
新型コロナの影響でシフト状況に変化があったか?
まず、新型コロナウイルスで保育士のシフトがどれくらい変化したかです。すべてのシフトに変更があった保育士は38.4%、一部シフトに変更があった保育士は37.0%で、75%以上が影響を受けています。
わたしも一部シフトに変更があり、出勤が1割ほど減りました。ただ、わたしは現在加配保育士をしているので、他の保育士より大きな影響を受けなかったのだと思います。
新型コロナの影響で忙しい時間帯に変化があったか?
かんたんに言うと忙しくなったか(忙しくなくなったか)どうかですが、変化がないは55.9%、変化があるは31.3%です。変化がある方には、園児の受け入れを制限して忙しくなくなったなども含まれます。
ここは保育園の対応次第なので全体的にどうとは言えませんね。うちの保育園は田舎で、大きな制限はしなかったので変化なしです。
新型コロナの影響で行事の状況に変化があったか?
どの保育園でも、もっとも大きな変化があったのは行事の状況だと思います。一部を除き中止(延期)が47.7%、全ての行事が中止(延期)が39.5%で、9割近くの保育園で影響がありました。
運動会や発表会、遠足など、特に親子で参加する行事は何かしら中止になった園が多いはずです。
行事に力を入れている保育園で行事が中止されると、保育士の仕事はかなり楽になります。これまで1年中行事をしていた保育園にとっては、今後の行事運営を考えるきっかけになったのではないでしょうか。

新型コロナウイルスで保育士は転職しづらくなった?


新型コロナの影響で、いろんな業種の転職市場がストップしました。むしろ、リストラや減給に巻き込まれた人も多いです。ところが、保育士の転職状況に影響はありませんでした。
以下のグラフはすべて、エドテックジンが全国の保育施設の職員を対象に実施したアンケート調査(有効回答数208件)の引用です。
- 新型コロナの影響で採用予定人数に変化はあるか?
- 新型コロナの影響で採用スケジュールに変化はあるか?
新型コロナの影響で採用予定人数に変化はあるか?
新型コロナの影響で採用予定人数に変化があるかに対して、変わらないが42.8%、増える・増える予定が33.7%です。影響を受けてないどころか、3割以上の保育園が採用人数を増やそうとしています。
一方、その他の業種では有効求人倍率がどんどん下がっていますね。2019年はバブル後最高の1.63倍でしたが、1年で1倍まで落ち込んでいます。
厚生労働省によると、2020年7月の保育士の有効求人倍率は2倍、東京では4.8倍です。過去のデータを見ても、7月は有効求人倍率が低い時期です。保育士の需要が変わってないことがわかりますね。
新型コロナの影響で採用スケジュールに変化はあるか?
ただし、新型コロナの影響をまったく受けてないわけではありません。採用スケジュールは、例年通りが57.2%、例年より遅れているが30.8%です。
コロナ禍で三密を守ろうとすると、どうしても準備が必要になったり、人の数を制限する方法を採らなければいけないため、採用スケジュールに遅れが生じる場合があるんです。


新型コロナウイルスで保育現場の仕事はどう変わった?


- 運動会・発表会などの行事が延期や中止になった
- 常にマスクを着用して保育をするようになった
- 子供とのコミュニケーションに気を使うようになった
- 除菌・消毒作業に時間を取られるようになった
- 子供の受け入れ数の制限で出勤日数・時間が減った
- 保護者に対する説明の時間やお便りが増えた
- 三密にならないよう職員の休憩時間が被らなくなった
運動会・発表会などの行事が延期や中止になった
先ほども話しましたが、保育園の1番の変化は運動会・発表会など行事が延期や中止になったことです。
行事が延期や中止になったことで、保育士の仕事が大きく減った保育園は多いと思います。もちろん、減った分の仕事は他で賄われますが、それでも行事がなくなったことは大きいですね。
今回をきっかけに行事を見直す保育園は多いので、保育業界全体的には行事の数が減ると思います。
常にマスクを着用して保育をするようになった
これまでは「マスクを着用して保育をしてはいけない」というルールの保育園もありましたが、マスク着用は絶対になりました。多くは、使い捨てマスクを1日1枚使うようになっています。
保育園にも備え付けマスクが大量に用意されていますが、保育士が自分で負担する保育園も多いですね。
子供とのコミュニケーションに気を使うようになった
これまでは顔を近づけてギューなどが日常だった保育現場でも、極端な接触をしないように促されます。子供はスキンシップが大切なので、この部分で戸惑っている保育士も多いでしょう。
たとえ子供からの媒介でも、保育士が保菌者になるわけにはいきません。これまでよりは注意しますが、まったく接触しない保育はできないので、なかなか難しいところです。
除菌・消毒作業に時間を取られるようになった
行事がなくなったことで時間が空くようになりましたが、代わりに毎日の除菌・消毒作業が増えました。
ほとんどの保育園で、毎日・毎時間アルコールや次亜塩素酸水を使った拭き掃除をしています。拭き掃除自体はもう慣れましたが、肌が弱い人はアルコールで手荒れがひどくなっていますね。
子供の受け入れ数の制限で出勤日数・時間が減った
子供の受け入れ数制限の多くは、国の緊急事態宣言に合わせて行われることが多いです。緊急事態宣言に近い地域でも、保護者の声を受けたり、自主的に受け入れ制限をする保育園もあります。
受け入れ数制限は突然始まったり、終わったりすることもあるのでシフトの変更で割とバタバタします。子育て中の保育士に休暇を多く振って、調整するのが一般的ですね。
保護者に対する説明の時間やお便りが増えた
新型コロナによって、保護者に対して保育のやり方、子供の受け入れ制限の通達などを口頭で説明したり、お便りを多く作ることが増えましたね。
新型コロナに対する考え方は一人ひとり違うので、保護者対応が増えたと感じる保育士も多いです。
三密にならないよう職員の休憩時間が被らなくなった
休憩時間のとり方も変わりましたね。職員同士も接触を避けるために、保育園全体で休憩時間をズラして取ることが増えました。うちの保育園では、フリー保育士のお昼休憩もズラしています。

コロナ禍でも転職したい保育士はどうする?


今回の調査を見る限り、新型コロナの影響で保育士が転職しづらいということはありません。ただ、より注意している保育園とそうではない保育園に分かれるので、それが仕事のしやすさに影響します。
そのため、転職・復職を希望する保育園が新型コロナにどう対処しているのか、シフト状況や仕事の仕方などを事前に調べておくと、より安心して転職活動ができると思います。
それらの情報収集は、保育士転職サイトの担当者に任せることができます。わたしのおすすめは、保育士バンク、マイナビ保育士、ジョブメドレー保育士です。
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