保育士ってほんとに必要?保育士の存在意義と仕事の役割

保育士の仕事

保育士の存在意義と仕事の役割は?今のままの保育士は必要ない!

投稿日:2019年11月19日 更新日:

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まーさ
こんにちは!保育歴20年の保育士まーさ(@mama_ism)です。
わたしは保育士の仕事が大好きです。辛いと思うこともありますが、子供のころから憧れていたので楽しく仕事はできてます。ただときどき、「今の保育士っていらないんじゃない?」と思うことがあります。

「保育士がいないと困るよ!」と言ってくれる人はありがたいんですが、それはきっと、子供を預かってくれるところが他にないからですよね。

今の保育士の立場はとても微妙です。わたしたち保育士は、正しい成長を目的として子供を預かっています。ところが、「保育士って子供と遊んでるだけだし楽だよね。」なんて言う人もいます。

なので、今認識されてる保育士の役割ならいらないんじゃない?と思ってしまうんです。じゃあ、もうちょっと保育士の存在意義と役割についてみていきましょう。

保育士が仕事で果たす役割ってなに?

保育士が仕事で果たす役割ってなに?

まずは、保育士が何を目的に仕事をしていて、どんな役割を果たしているのかを見ていきます。

  • 子供の養育や身の回りのお世話
  • 子供の基本的生活習慣の指導
  • 子供の健康管理
  • 社会生活・集団生活の指導
  • 基礎体力や基礎知力の向上
  • 親子関係・家庭環境のサポート

子供の養育や身の回りのお世話

0-2歳までは子供が生きるために必要な基本的な生活習慣(食事・睡眠・排泄・清潔・衣服の着脱)をお世話します。以降は、見守りや補助など年齢によって身の回りのお世話の仕方を変えます。

子供の基本的生活習慣の指導

子供に基本的な生活習慣が身につくよう指導することも、保育士の役割です。

3歳以降は1人でできるように繰り返し指導します。もちろん基本的な生活習慣は家庭で身につけることですが、保育園でもできるようにしなければいけません。

子供の健康管理

子供は、自分で健康管理できません。そのため、保育園にいる間は保育士が子供の症状を見て、病気を未然に防いだり、病気の悪化を防ぐ必要があります。

また1人の子供だけじゃなく、保育園全体の状況を観察し病気の予防をしなければいけません。

社会生活・集団生活の指導

保育園は、子供がはじめて社会生活、集団生活を営む場所です。そのため、集団の中で相手の気持ちを考えたり、順番などのルールを守る行動の大切さを教えます。

また友達といっしょに遊ぶ楽しさ、発表会や運動会などの行事を通した集団行動の大切さを教えて、子供の心の成長を促すことも重要です。

基礎体力や基礎知力の向上

保育園では保育士が子供といっしょに製作をしたり、歌をうたったり、絵本を読み聞かせて、子供の基本的な知力の向上をはかる役割があります。

また、音に合わせて体を動かしたり、外遊びを通して基礎体力の向上をはかったり、体の稼働をよくするなど、子供の年齢に合わせた心身の成長をサポートする役割があります。

親子関係・家庭環境のサポート

家庭によって環境が違うため、子供の成長には偏りがあります。そこをなるべく平準化するために、親子関係や家庭環境をサポートするのも保育士の役割です。

たとえば、子育てに悩んでいる保護者の相談に乗ったり、子供との生活のアドバイスをするなど、保育園を通して家庭と社会の関係を強くするコミュニケーションをはかります。

保育士の存在意義にズレがあるかも

保育士の存在意義にズレがあるかも

保育士が仕事で果たす役割は、保育士ならみんなわかってます。これが保育士の役割だということを勉強して、国家資格を取得してます。

ただ、世間は保育士の役割を理解してません。保育士の存在意義は、女性が働きやすい社会を作るためだと考える人もいます。フェミニズム的な考えじゃなく、現実的な労働力確保の意味です。

「子供を保育園に預ける理由は?」と聞かれたら、きっとほとんどの人が「働かないといけないから。」と答えるはずです。

昔と家庭環境が変わって夫婦共働きが当たり前になりました。これは女性の社会進出の気持ちが高まったこと以外に、昔と比べて生活水準が変わり、将来の不安が増えたことが大きいと思います。

そのため小さな子供がいる女性にとって、保育士はなくてはならない存在なんです。ここで、保育士の本来の存在意義と子供を預けたい保護者の思いが少しズレてしまいます。

  • 保育士の思い
    ただ預かるのではなく、子供の心身の成長を助ける存在でなければいけない
  • 保護者の思い
    まずは子供を安全に預かってほしい、ついでに生活習慣の指導もしてほしい

保育施設の役割は将来を見越して変えるべき

保育施設の役割は大きく変えるべき

国が行っている保育施策は中途半端です。国が保育施設を増やすのは、単純に労働力を確保するためだけ。つまり、日本の経済を考えたら、女性も働いて欲しいってことです。

でもこれって昔より今の家計が細った結果、女性の働く意欲が増しただけで、日本経済にとっては計画性がない対処療法でしかないですよね。

国が本気で少子化対策をして今の子供が大きくなっても日本の経済水準を維持したいなら、本来は子供に対する投資対効果を真剣に考えないといけないんです。

以下のイラストはノーベル経済学賞受賞者であるシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授らの研究をもとに、子どもの年齢別に「教育」にお金をかけた時の収益率をグラフにしたものです。

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Heckman,J.J.,&Krueger,A.B.(2005). Inequality in America: What role for human capital policies. MIT Press Books.

0歳〜6歳の幼児教育は「投資対効果」が1番良いって本当?その理由を徹底解説! | Conobie[コノビー]

上のイラストは、幼児教育に投資するとその子が大人になったときに収益率が高い(経済に貢献する)、という考え方をあらわしたものです。

収入格差がある今の家庭状況で、幼児教育に一律のお金をかけるのは難しいですね。そのあたりを考えずに行う幼保無償化は、長い目で見ると得をしていない気がします。

保育施設は全面託児所にするか、完全幼児教育施設にするか

保育施設は全面託児所にするか、完全幼児教育施設にするか

「今の保育士の立ち位置は中途半端。国の保育に対する考え方も中途半端。だったら、今認識されている保育士の役割ならいらないんじゃない?」というのがわたしの考え。

このまま何となく対処療法を続けても、保育士の役割は保護者に正しく伝わりませんし、保育士の仕事も忙しいまま報われません。子供が成長したときの日本の未来も心配です。

これを解決するには、いっそのこと保育施設を全面託児所にするか、完全幼児教育施設にするしかないんじゃないかと思います。

今の保育施設を全面託児所にしてしまい、保育士の仕事を減らす。保育士の給料は増えないが、仕事が減るためやりやすい仕事として多くの人が関わるようになる。子供に幼児教育を受けさせたいなら、その家庭がお金をかけて習い事を増やすなどする。
今の保育施設を全面幼児教育施設にしてしまい、高水準の教育を受けられるプログラムを作る。保育士の仕事に専門的な幼児教育を加えて、地方公務員にしてしまう。増えた分の人件費は、子供と国の将来への必要な投資として考える。

ちょっと真面目に話しましたが、保育士がほんとに誰からも必要だと思われて、日本の社会を助ける貢献ができて、さらに報われる仕事になればいいなぁと願いを込めて。

まーさ
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