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働く女性が増えているため、子供を気軽に預けられる託児所需要は高まっています。これまで託児所は数も多くなく、設備も整ってないため転職先としては避けられがちでした。
ただ最近は、保育設備が整った託児所も増えています。スキルが発揮できて待遇も悪くないので、良い転職候補です。もちろん託児所で働くメリット・デメリットは押さえてください。
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保育士20年選手。幼稚園、保育園、こども園、支援センターなど転職して、触れ合った子たちは数え切れず。たくさんのママ・パパの相談にものってきました。代々教育者家庭ということもあり、保育士は天職なのかな。
詳しいプロフィール
託児所は認可外保育施設

託児所と保育園は別物だと思うかもしれませんが、分類は認可外保育施設の一種で、どちらも保育施設です。○○保育園という名前の託児所もあります。
簡易的な保育園というとイメージしやすいと思います。実は企業内保育所、院内保育所もほとんどが認可外保育施設の託児所として運営しています。
託児所は主に決まった人が月極で子供を預ける「月極保育」、必要な人が一時的に子供を預ける「一時預かり保育」という2つのサービスがあります。
託児所の施設形態
託児所は企業内・病院内・デパートなどの施設内に併設された託児所、保育園のように独立した託児所、保育園に併設した託児所、一時的に設置された託児所など種類が豊富です。
- 企業内託児所
- 病院内託児所
- 商業施設内託児所
- 独立型託児所
- 保育園併設託児所
- 一時託児所
託児所と保育園の仕事の違いは
託児所と保育園には、主に以下の違いがあります。
子供を預ける条件
保育園は、保護者の仕事や病気などで子供の保育ができない場合に預ける保育施設です。託児所は、保護者が仕事や病気などの理由がなくても子供を預けられる保育施設です。
子供を預かる目的
保育園は子供を安全に預かり、生活習慣や集団生活を教育する目的があります。託児所は子供を安全に預かり、年齢に合わせたお世話をすることを目的としています。
預かる子供の年齢
保育園に預ける子供の年齢は、0歳-5歳までが対象です。託児所に預ける子供の年齢は決まりがありません。一般的には0歳から小学生ごろまでで、託児所によって違います。
子供の預かり時間
保育園の預かり時間は8時間から11時間(保育短時間と保育標準時間)で、開園時間は7時-19時30分が多いですね。託児所の預かり時間に決まりはありません。夜間のみや24時間運営の託児所もあります。
保育士が託児所で働くメリット・デメリット

もし保育士が託児所で働くと、以下のメリット・デメリットがあります。まずはデメリットから。
保育士が託児所で働くデメリット
- パートが多く正社員募集が少ない
- 保育の経験不足のスタッフが多い
- スタッフが足りない託児所も多い
- 保育士のキャリアを積めない
- 雇用が安定しない託児所もある
パートが多く正社員募集が少ない
託児所求人はパートが多いので、正社員として託児所で働きたい人のハードルは少し高くなります。
保育の経験不足のスタッフが多い
託児所で働くスタッフは保育経験がない人が多いので、保育士の目から見ると子供のお世話や対応でハラハラすることがあります。
スタッフが足りない託児所も多い
保育環境や設備が整っている託児所もあればそうでない託児所もあります。また基準もゆるいので、子供に対して配置スタッフが足りずにギリギリで回していることもあります。
保育士のキャリアを積めない
保育士が託児所で働いても、保育士のキャリアとしては認められません。
雇用が安定しない託児所もある
特に一時預かり保育が多い託児所は不安定なので、5年後になくなることも珍しくないです。そのためせっかく転職しても、雇用が安定しない可能性があります。
保育士が託児所で働くメリット
- 保育士経験があると優遇されやすい
- 勤務時間の融通が効きやすい
- 残業や持ち帰り仕事はほぼない
- 体力に不安があっても働ける
保育士経験があると優遇されやすい
託児所で働くために保育士資格はいりません。ただ保育士の配置基準はあるので、保育士経験がある人は優先的に採用されますし、優遇されやすいです。
勤務時間の融通が効きやすい
正社員の勤務時間は託児所の体制とシフトによりますが、パートの場合はシフト関係なく勤務時間の融通は効きやすいです。ただし託児所は人数が少なく、交代が難しい場合もあります。
残業や持ち帰り仕事はほぼない
託児所は基本的に大きな行事がありません。また大規模保育園に比べて書き物も少ないので、残業や持ち帰り仕事が少ないこともメリットです。
書き物の基本は「連絡帳」「保育日誌」「園だより」「月案、週案、日案」「児童票」ですが、何をどこまで書くのかは施設によります。
体力に不安があっても働ける
託児所で預かる子供の年齢に決まりはないですが、0-2歳が中心なので体力に不安があっても働けます。
託児所の仕事内容や給料、働く時間は?

託児所について、いろんな疑問に答えます。
- 託児所で働くために資格は必要?
- 託児所の仕事内容は?
- 託児所の給料はいくらくらい?
- 託児所の勤務時間は?
託児所で働くために資格は必要?
託児所で働くために資格は必要ありません。ただ保育士資格を持っている方が優遇されますし、正社員求人も保育士資格持ちが条件のことが多いです。
託児所の仕事内容は?
託児所の仕事内容は月極保育だと保育園に近い保育ですが、一時預かり保育の託児所は毎回子供が変わるので徐々に子供に慣れるんじゃなく、都度子供に触れ合う対応が必要です。
もちろん基本は赤ちゃんならミルクや離乳食、おむつ交換、時間に合わせた昼寝、幼児ならお散歩や遊びの提供など、保育士なら問題なくできることばかりです。
託児所の給料はいくらくらい?
託児所の給料や勤務時間帯を知りたい人は、保育士転職サイトで検索してください。以下は保育士バンクで調べた託児所の求人例です。
正社員の月給は18万円~が多いので、保育士とさほど変わらないですね。ボーナスもありますし、手当が豊富な施設もあります。もちろん正社員なら昇給もあります。
託児所A | 託児所B | 託児所C | |
---|---|---|---|
月給 | 190,000円~260,000円 | 180,000円~ | 180,000円 |
勤務時間 | 7:00~19:00の間でシフト制 | 7:00~22:00の間でシフト制 | 9:30~19:30の間でシフト制 |
賞与 | 2か月 | あり | 10万円 |
休暇 | 年間休日111日 | 日曜日・年末年始など | 完全週休2日制 |
待遇 | 退職金制度 各種祝い金 制服貸与 給食ありなど |
通勤手当 など |
通勤手当 制服貸与 美容代社割 など |
待遇面だと託児所Aが圧倒的に良いですね。Aは独立した認可外保育園でボーナスや休暇も整っています。
託児所B、託児所Cは美容院の施設内託児所で、スタッフやお客さんの子供を預かる仕事です。個人的には、託児所Cの完全週休2日制が魅力的です。求人票の給与や待遇の見方は以下を参考にしてください。
託児所の勤務時間は?
上記の通り、託児所は施設形態や設置場所によって開設時間が違います。そのため、複数の変則的なシフトで働くことになります。
ただ、託児所にはほぼ行事がありません。とくに一時預かり保育を提供している託児所は、時間できっちり管理してるので残業も少ないところが多いですね。


託児所求人に向いている保育士・向いてない保育士

託児所求人に向いている保育士
- 待遇を見直したい中堅~ベテラン保育士
- ブランク明けの保育士
- 体力が心配な保育士
- 保育士資格を活かしたい保育士
託児所に向いている保育士は、保育関係の仕事がしたいけどブランク明けや体力が心配な保育士、給料や働く時間などを見直したい中堅以上の保育士です。
また保育士資格があると転職や待遇面で有利になるので、資格を活かしたい人にも良いと思います。
保育士資格が関係ない仕事なので、無資格で子供と関わる仕事をしたい主婦も向いてます。一言で託児所と言っても、仕事内容や形態が全然違うので、内容を知ることが大切ですね。
託児所求人に向いてない保育士
- 保育士としてキャリアアップしたい保育士
- 20代など若い保育士
- 長く安定して働きたい保育士
託児所に向いてない保育士は、まだ保育士としてキャリアアップできる年齢、環境の人です。とくに20代の保育士はこれからキャリアアップできるので、まずは保育園でがんばれば良いと思います。
保育士のキャリアアップに興味がない人には良い選択肢ですが、まだ若い保育士は、まず以下を読んでキャリアアップが何か勉強してください。
また、託児所は税金で支えられている認可保育園よりも経営が安定しない傾向があるので、長く安定して働きたい保育士には向いてないかもしれません。
おすすめの転職先は施設内託児所求人

保育園より働きやすい託児所もたくさんありますが、人気がある託児所は正社員採用が少ないことが難点です。給料も重視したい保育士にとっては、保育園より選び方が少し難しくなります。
託児所に転職したい保育士は、保育士転職サイトで託児所の施設概要や特徴を尋ねてから選んでください。託児所は種類によって働き方が違うので、求人票だけで判断してはダメですよ。
託児所で働きたい人は、保育士資格の有無関係なく保育士転職サイトで求人を探しましょう。おすすめは以下の通り。
- 保育士バンク
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以下で理由を説明してるので、保育士転職サイトの選び方がわからない人は参考にしてください。
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