この記事は約 9 分で読めます
本ページにはプロモーションが含まれます。仕事に追われて家事ができない……、忙しさでイライラして子供を強く叱って自己嫌悪……、子供を預けて働くことが家族に理解されない……など子育てしながら働くことは大変です。
わたし自身、2人の子育てをしながら保育士を続ける苦労を味わってきました。
でも「子育ての両立辛い……保育士辞めたい。」と考えている人はちょっと待って下さい。実は保育士は、他の仕事に比べて子育てと両立しやすい仕事です。
- 実際子育て中の保育士ってどれくらいいるの?
- 保育士が子育てとの両立に向いてる理由を教えて。
- 子育がしやすい保育園はどうやって見つければいい?
子育てと保育士の両立、さらに家庭との両立に悩んでいる保育士は、最後までこの記事を読んでください。保育士が子育てと両立しやすい理由、両立するコツを解説します。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
子育てしながら保育士を両立する人は3割超!
- 子育てしながら保育士を両立する割合
- 子育ての両立で苦しむ保育士の口コミ
子育てしながら保育士を両立する割合
家庭に子供がいる現役保育士は63.6%もいます。子育てが必要な子供の年齢を10歳までとすると全体の35.4%、3人中1人以上が子育てと保育士を両立していることになります。
子育ての両立で苦しむ保育士の口コミ
とは言え、仕事と子育ての両立はかんたんではありません。Twitterを見ると、保育士と子育て(家庭)の両立で苦しんでいるつぶやき、口コミはたくさん出てきます。
保育士さんの待遇って、もう少し良くできないのかなぁ…
やめる理由が、給料の少なさやシフト勤務の大変さ(子育てとの両立が難しい)なんだよね。
友人の保育士さんも勤務先の行事と自分の子供の保育園の行事が重なって参加できなかったり、「仕事がキツすぎてやめたい」と言っててかわいそう。
— coco (@coco_cafe02) October 24, 2019
保育士の待遇問題。先日から何人もご連絡をいただき、「サービス残業は当たり前」「持ち帰り仕事で午前2時まで」などの実態を伺っています。「自分の子育てとは両立できない」「リスクに見合った待遇がなく、怖くて現場に戻れない」という声も。引き続き、取材を続けていきます。
— 仲村 和代(朝日新聞記者) (@coccodesho) October 31, 2015
現役保育士です。欲しい対策はそれじゃないことだけは分かる。保育士自身が仕事内容、業務時間的に子育てと両立するのが厳しくて辞める人が何人もいるのに...。子どもの人数に対してギリギリの体制で職員を配置し保育をするから事務時間が取れず、毎日サービス残業です。
— 美音@3日間眠りたい。 (@8v8tem) January 21, 2019
子育てしながら保育士、私には両立無理だ。毎日残業、持ち帰りの仕事。正職だから急なシフトの変更もある。子どもたちには寂しい思いさせて、家に帰れば仕事で疲れてるし持病もあってイライラ。4歳、2歳の娘と過ごす時間は今しかないのにね。自分の子供のことは疎かになっちゃってダメな母親だ。
— suzu♡ (@suzudoukyoyome) October 14, 2021
保育士として担任クラスを持つのが目標ではあるけど、3人の子育てと両立できるか不安があって踏み出せない(^_^;)下の子が3歳になるまでに色んな知識を増やして勉強しておきたいな。
— まみを (@sasakama1113) November 5, 2021
どの口コミを見ても、保育士と子育て(家庭)を両立することが大変だということがよくわかります。またこれからママになる保育士が、不安を感じる気持ちもわかります。
子育てをしながら保育士を両立するメリット
大前提として、仕事と子育ての両立は大変です。保育士に限らず、多くのママが悩んでいます。それでも、子育てしながら保育士を続けると以下のメリットがあります。
- 子育てと保育知識・経験は補完しあえる
- 子育て経験で保護者と仲良くなれる
- 同僚に子育ての理解を得られやすい
- 体力が落ちてもできる仕事がある
- 保育士の子供は待機児童になりにくい
子育てと保育知識・経験は補完しあえる
保育と子育ては別物ですが、子供をあやしたり、おむつを変えたり、離乳食を作ったりなど共通部分が多いですし、子供に対するストレス耐性も付きます。
また子育てしないとわからない子供の病気、心身の発達目安、親の気持ちなどは保育士の仕事にプラスになります。子育てと保育の知識や経験が補完しあえるのは大きいです。
とくに病気の時期は保育園全体で感染症対策に取り組むため、家庭でも妥協しないで感染症対策ができます。もちろん、子供特有の病気の症状が出ても、普通のママより慌てずに対応ができます。
子育て経験で保護者と仲良くなれる
子育て経験のある保育士と経験のない保育士では、保護者との関係性が変わります。どちらも良いところはありますが、子育て経験がある保育士に親近感を感じる保護者は多いです。
子供のことを話し合ったり、子育て相談されたりなど保護者との関係が近くなると保育士として働きやすくなるのは間違いないですね。
同僚に子育ての理解を得られやすい
保育現場には他にも子育てを両立する保育士がたくさんいるので、急な発熱や体調を崩したときの大変さをわかってくれますし、同じ境遇の保育士とはシフトを代わってもらいやすいです。
普通の企業勤めで、子供の突発的な症状が理解されず辛い思いをするママはたくさんいます。男性中心の職場は特にそうですね。それに比べれば、保育士は子育ての理解を得られやすい仕事です。
体力が落ちてもできる仕事がある
子育てで子供に手がかかるのは、小学生の低学年くらいまでです。ただ小学生のママと言っても高齢出産が増えている今は、40代後半-50歳前後の年齢も珍しくないですね。
さすがにその年齢になると、体力が落ちて力仕事は難しくなります。保育士は体力が落ちてくると、乳児保育士やフリー保育士として活躍できる選択肢があります。
保育士の子供は待機児童になりにくい
子育てと仕事を両立しようと思ったら、真っ先に思いつくのは「子供を誰に預けるか問題」です。とくに近場の保育園がいっぱいという噂を聞くと、両立は難しいと思ってしまいがち。
ただ保育士はその点が少し有利で、待機児童を減らすための「保育士等の子どもの優先入所等に係る取扱い」によって、保育士の子供は優先的に保育園に入れるようになってます。
子育てしながら保育士を両立するには?
保育士と子育てが両立しにくい理由として、以下のことがよく言われます。
- 仕事が忙しくて残業や持ち帰り仕事が多い
- 休みが取りづらいので子供の行事に行けない
- 子供の発熱や病気で園を休むのが心苦しい
仕事が忙しくて残業や持ち帰り仕事が多い
保育士は仕事が多く、残業や持ち帰り仕事が多いという意見があります。
たしかに毎日残業が続いたり、持ち帰り仕事が多いと子育てが大変になりますが、多くは一般的な大規模私立保育園の正規保育士の場合です。
残業時間が少ない小規模保育園や企業内保育所で働いたり、正社員からパート保育士に変えても時間の融通は効きます。単純な労働時間の問題なら対処可能です。
休みが取りづらいので子供の行事に行けない
保育士の人手不足で休みを取りづらい保育園はあります。子供の保育園・小学校の行事と被っても、泣く泣く仕事をする保育士もいます。
ただ保育園に配慮しすぎる必要はありません。保育士に限らず労働者は法定休暇を使う権利があります。
たとえば有給休暇、看護休暇は法律で定められた制度なので、保育園は普段から保育士が休む前提で運営しなければいけません。
有給休暇の消化が義務化されて前より休みは取りやすくなりましたが、まだ有給が取りづらい雰囲気があるなら、以下を読んで対策を取りましょう。
子供の発熱や病気で園を休むのが心苦しい
子供の発熱や病気が会社に理解されず、悩んでいるという話もよく聞きます。保育園は子育て中の保育士が多いので、お互い協力して助け合う体制を作りやすい環境です。
助け合いの精神があっても、突然シフトを代わってもらうのは心苦しいですね。ただ保育士以外の仕事だと、子育ての理解が乏しい分もっと心苦しいと思います。
保育士ほど子育てと両立しやすい仕事はないと思う
「子育てしながら保育士を両立するには?」の内容を見てわかったと思いますが、これらは保育士うんぬんじゃなく、どんな仕事でも抱える問題なんですよね。
ただ保育園はほぼ女性の職場なので、普通の職場より女性の出産・育児に配慮があります(のはず)。また保育士は需要が高い仕事なので、問題があれば働きやすい保育園に転職できます。
- 保育園は他の仕事より女性の出産・育児に配慮できる
- 子供を預かる仕事をしているため、子育て事情に敏感
- 求人倍率が高いため、働きやすい保育園に転職可能
これらのことから、保育士ほど子育てと仕事を両立しやすい職業はないと思います。
「保育士は子育てと両立が難しい」という保育士は、まず周りの環境を見渡してください。よほどの大手企業なら別ですが、中小企業で子育てと仕事の両立は本当に理解されませんよ。
それは保育士の仕事がダメなんじゃなく、その保育園がダメなんです。仕事が忙しいのは保育士が足りないから、保育士が足りないのは給料が安いから、給料が上がらないのは経営努力をしてないからです。
今の保育園で子育てと保育士の両立が辛いなら、子育てしやすい保育園を探した方がいいですよ。
子育てと仕事を両立できる保育園を見つける方法
どんな業種、どんな仕事でも働きにくい職場はあります。転職しづらい業種なら仕方ないですが、今の保育業界で働きやすい保育園に転職することは難しい話ではありません。
子育てと保育士を両立できる保育園で働きたいと思ったら、転職エージェントに条件に合う求人を探してもらいましょう。あなたが時間を使う必要はありません。
転職エージェントを利用すれば求人探し、転職先との連絡、条件交渉などの手間や時間を削減できます。
選び方がわからない人は、わたしが使っていたマイナビ保育士と保育士バンクを使ってみてください。公開求人数、拠点数、評価は以下の通りです。
サイト名 | 公開求人 | 拠点数※ | 転職フェア | 担当者 | サポート | 口コミ |
---|---|---|---|---|---|---|
マイナビ保育士 | 20,060件 | 12拠点 | ○ | 4.8 | 4.7 | 4.8 |
保育士バンク | 17,677件 | 8拠点 | ◎ | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
拠点数はサービス全体、またはグループ全体のものです。
上記は2022年3月時点のサイト内調査による数値、または予測数です。
マイナビ保育士は求人数が多く、保育園情報を網羅していることが特徴です。マイナビグループなので実績も豊富で、履歴書・面接対策、面接同行などサポートも手厚いですね。
保育士バンクは担当者に元保育士が多く相談しやすいことが特徴です。またWEB面接や転職フェアなどサポートの質が高く、非公開求人も多くて使いやすいです。
-
マイナビ保育士[公式]
全国的に求人が多く、とくに関東の転職に必須!保育園情報を網羅していてサポートも◎
» マイナビ保育士の口コミを見る -
保育士バンク[公式]
担当者は元保育士が多く相談しやすい。転職フェアなどサポートも充実。地方求人も◎
» 保育士バンクの口コミを見る
転職活動には基本的に転職エージェントを使いますが、転職サイトにも登録してください。ジョブメドレー保育士は以下の理由で登録しておくと便利です。
- 転職エージェントより求人数が多いため求人比較に便利
- 担当者からの電話連絡がないのでマイペースで活動できる
- スカウトメール機能で保育園からのスカウトが期待できる
それぞれのサービスの特徴は以下でまとめたので、転職を考えている人は参考にしてください。
子育てと保育士の両立は大変ですが、家庭との両立、親の介護との両立など人生の時期によって大変なことはたくさんあります。まずは現状をしっかり理解して、気持ちを作ることが大切です。
まぁ、ただ女性は家庭も守ってるので家庭と育児と仕事の三段構えなんですよね。せめて旦那さんには仕事と家庭の両立をしてもらえれば助かるんですが。