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本ページにはプロモーションが含まれます。保育士は、3年目までに1度は転職を考えることがあるそう。「20代は転職しちゃダメ!」なんて言う人もいますが、わたしは2-3年の保育経験があれば十分良い転職ができると思います。
わたし自身、初めて働いた幼稚園を3年目で辞めて保育園に転職しました。周りにも保育士2年目、3年目で転職する人は多く、ほとんどが転職して良かったと話しています。
- なんで保育士2年目、3年目でも良い転職ができるの?
- 保育士2年目、3年目の転職で注意することって何?
今2年目、3年目の保育士で「転職したいけど不安……。」という人は多いはず。そんな転職に不安を抱えた人のために、保育士2年目、3年目で良い転職ができる理由を説明しますね。
ちなみに保育士1年目で退職したい、転職したいという人もいます。保育士1年目でどう辞めれば良いか、どうやって転職すれば良いかを知りたい人は以下を参考にしてください。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
保育士経験2年目、3年目でも良い転職ができる理由
これまで転職をしたことがない保育士、転職に罪悪感がある保育士は疑問に思うかもしれませんが、保育士経験2-3年で転職することは保育業界では珍しくありません。
というのも保育業界の転職市場には以下の背景があるからです。
- 保育士に限らず新卒3年以内の早期離職率は高い
- 保育業界は出産・育児でキャリアパスが変わらない
- 保育士経験3年は即戦力、2年は戦力に計算できる
保育士に限らず新卒3年以内の離職率は高い
厚生労働省の調査によると、平成27年度の保育士全体の離職率は10.3%(公営7.1%、私営12.0%)、対して平成28年度の日本全体の常用労働者の離職率は15%です。
これが新卒3年以内に限定した場合、一般労働者の高卒、大卒、そして保育士の早期離職率を比較すると以下の数値になります。
高卒離職率 | 大卒離職率 | 保育士離職率 | |
---|---|---|---|
1年目 | 17.2% | 11.6% | 15.4% |
2年目 | 12.3% | 11.4% | 11.1% |
3年目 | 10.0% | 9.9% | 9.2% |
新規学卒就職者の離職状況-厚生労働省、保育者の早期離職に関する研究の動向 : 早期離職の実態、要因、防止策に着目して
この表を見ると卒業後3年以内の離職率は35-40%ほどあり、保育士に限らず1年目、2年目、3年目の社会人の離職率が高いのは当たり前になっています。
そのため、保育業界も保育士の早期離職前提で人事を考えなければいけません。むしろ保育士は他の業種に比べて離職率が低めに見えますね。
保育業界は出産・育児でキャリアパスが変わらない
昔より女性が働きやすい社会にはなりましたが、それでも女性は出産があると産休・育休が必要ですし、出産後の働き方にも影響があります。
保育業界は女性が多いため、元々出産・育児で辞める保育士が多くいました。そのため20代で保育士を辞めて、また復帰することに抵抗が少ない業界なんです。20代前半の退職も多いですよ。
保育士経験3年は即戦力、2年は戦力に計算できる
2018年11月の保育士の有効求人倍率は、3.20倍(東京では6.44倍)です。これだけ保育士不足だと保育経験3年の保育士は即戦力、2年でも十分な戦力です。
しかも20代前半だと体力があって、保育園にとってはこれから長く働いてもらえるかもしれません。そのため2年目・3年目の保育士は、保育園にとって魅力的な人材に映ります。
保育士は1年サイクルなので、しっかり1年経験すれば1年目でも欲しがる保育園は多いです。ただし戦力と考えるのは園長です。保育現場からすれば、まだ未熟な保育士と見られることをお忘れなく。
保育士経験2年目・3年目で転職するときの注意点は?
保育園に即戦力だと思ってもらうために、転職先の保育園に以下のアピールをしてください。
- 前保育園はやむを得ず退職したことをアピール
- 出産後もこの保育園で働きたいことをアピール
- 保育士経験で得たことを具体的にアピール
前保育園はやむを得ず退職したことをアピール
2年、3年目の保育士は保育園にとって魅力的ですが、怖いのはすぐに辞められてしまうことです。
そのため面接では、前の保育園を辞めた理由や将来の保育に対する思いなどを詳しく聞かれます。保育士を長く続けてくれるかを面接で確認するわけです。
もし退職理由がネガティブな理由だとしても、前の保育園をやむを得ず辞めたストーリーを用意しましょう。退職理由の考え方は以下を参考にしてください。
出産後もこの保育園で働きたいことをアピール
やる気があっても、妊娠すると突然辞める保育士は多いです。辞めるのは本人の意思なので仕方ないですが、保育園にとっては「妊娠したら辞めます。」と宣言する人は採用したくありません。
面接官が結婚や出産について聞くことはNGですが、余計な心配をされるよりはこちらから「出産後も続けていらっしゃる保育士はいますか?」など聞きましょう。
出産後も育児をしながら働ける環境を探していることを暗にアピールすれば、良い印象を与えられます。
もし「出産後も保育士を続けられますか?」と直接的な質問をされたら、「はい、できれば続けたいと思っています。」と答えてください。
保育士経験で得たことを具体的にアピール
面接で1番大切なことは、保育経験で得たことを具体的にアピールすることです。保育士経験が2-3年あれば「すぐ戦力になるはず!」とは思ってくれますが、保育の理解度は気になります。
そのため、保育経験で得たことは思い返して事前にまとめておきましょう。履歴書に書いておくと面接官も質問しやすいですし、自分から話もしやすいと思います。
以下を参考にして、自己PR、長所と短所、特技などをまとめてください。
保育士転職は10年の経験よりやる気が大切!
わたしが初めて幼稚園から保育園に転職したときは4つ面接を受けましたが、「幼稚園と保育園は違うしなぁ……。」「経験不足って思われないかな……。」など不安だらけでした。
結果はすべての保育園で内定をもらい、どこからも「すぐ来て欲しい。」と言われました。保育業界歴が長い今なら転職に必要な保育経験は2-3年で十分、後はやる気の方が大切です。
もちろん2-3年の経験でベテラン保育士と同レベルなわけはないですが、やる気がある保育士とやる気がない保育士の差は顕著です。
ただし、経験が浅いと保育業界自体にこなれていません。そのため今より良い環境の保育園に転職したいなら、転職エージェントに頼る必要があります。
転職エージェントを利用すれば求人探し、転職先との連絡、条件交渉などの手間や時間を削減できます。
選び方がわからない人は、わたしが使っていたマイナビ保育士と保育士バンクを使ってみてください。公開求人数、拠点数、評価は以下の通りです。
サイト名 | 公開求人 | 拠点数※ | 転職フェア | 担当者 | サポート | 口コミ |
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マイナビ保育士 | 20,060件 | 12拠点 | ○ | 4.8 | 4.7 | 4.8 |
保育士バンク | 17,677件 | 8拠点 | ◎ | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
拠点数はサービス全体、またはグループ全体のものです。
上記は2022年3月時点のサイト内調査による数値、または予測数です。
マイナビ保育士は求人数が多く、保育園情報を網羅していることが特徴です。マイナビグループなので実績も豊富で、履歴書・面接対策、面接同行などサポートも手厚いですね。
保育士バンクは担当者に元保育士が多く相談しやすいことが特徴です。またWEB面接や転職フェアなどサポートの質が高く、非公開求人も多くて使いやすいです。
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転職活動には基本的に転職エージェントを使いますが、転職サイトにも登録してください。ジョブメドレー保育士は以下の理由で登録しておくと便利です。
- 転職エージェントより求人数が多いため求人比較に便利
- 担当者からの電話連絡がないのでマイペースで活動できる
- スカウトメール機能で保育園からのスカウトが期待できる
それぞれのサービスの特徴は以下でまとめたので、転職を考えている人は参考にしてください。
なお退職金制度がある保育園で退職金をもらえるのは、3年以上勤務が対象になる場合が多いです。退職金の観点では3年は我慢するのもアリです。詳しくは以下を参考にしてください。