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保育士はみんな子供が大好きだと思ってないですか?数は少ないですが、子供好きじゃない保育士・保育関係者もいます。また子供が好きで保育士になったのに、嫌いになる人もいます。
子供が好きで保育士になったのに、子供を嫌いになると保育士としての自信をなくすだけじゃなく、自己嫌悪に襲われて「保育士辞めた方がいいのかな……。」と悩み続けます。
そこで今回は、もし子供が嫌いになったらどう考えれば良いのか、どうすれば保育士を続けることができるかをお話します。原因がわかれば解決方法もわかると思いますよ。
保育士歴20年以上。幼稚園、保育園、こども園など転職して、述べ500人以上の園児を保育し、ママ・パパの相談に答えてきました。代々教育者家庭ということもあり、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
保育関係者でも子供嫌いな人はいる
今回、独自で307人の保育士、幼稚園教諭など保育業界経験者に対して、「子供を相手にする仕事は好きですか」というアンケートをとってみました。
大好き! | 181人 | 58.96% |
どちらかというと好き | 106人 | 34.53% |
とくにどちらでもない | 13人 | 4.23% |
なんとなく嫌いになった | 3人 | 0.98% |
嫌い!辞めたい! | 4人 | 1.30% |
子供好きな人が9割以上を占めてますが、「とくにどちらでもない」は4.23%、「なんとなく嫌いになった」が0.98%、「嫌い!辞めたい!」も1.30%います。
ちなみに現役保育士で子供を相手にする仕事が「なんとなく嫌いになった」「嫌い!辞めたい!」はいませんでしたが、「とくにどちらでもない」は5人いました。

保育士が子供嫌いになる理由はいろいろ
- 子供の素直さを受け入れられない
- 子供の理不尽さについていけない
- ある特定の子供と相性が合わない
- 心に余裕がなくて相手ができない
子供の素直さを受け入れられない
子供はいつでも素直です。ただ、素直だからこそ自分の感情に正直で、大人のように仮面をかぶって良い子を演じることはありません。
嫌いなものは嫌い、騒ぎたいときに騒ぎたい、意地悪しても相手がどう思うか考えないなど素の人間臭さに触れて、「想像と違う……。」とまいってしまう保育士は多いです。
子供の理不尽さについていけない
幼児になると言葉で話して理解できる子が増えますが、乳児はこちらからお世話をするだけです。
理由がまったくわからず、突然泣き出したり、突然何も言うことをきかなくなったりなどで苦労する保育士は多いですね。そんな子供の理不尽さが嫌になる保育士もいます。
ある特定の子供と相性が合わない
大人同士で「何を考えてるかわからない。」「わたしのこと嫌いっぽい。」など相性の合わない人がいるように、大人と子供でも相性が合わないことはあります。
なかなか心を開いてくれない子、言うことを聞いてくれない子に対して他の子と扱いが変わってしまい、「わたしは保育士失格だ……。」と落ち込む保育士は多いです。
心に余裕がなくて相手ができない
仕事が忙しかったり、人間関係に問題を抱えていると心に余裕が持てません。心に余裕が持てないと、普段はかわいいと感じる子供たちもわずらわしく思えて、嫌いになってしまうことがあります。
もちろんこれは子供が悪いわけではなく仕事や生活の環境が悪いんですが、それでも子供がかわいく思えないことで余計にイライラして負のループに陥ってしまいます。


保育士が子供嫌いになったときの解決策は?
- 子供は常にかわいいという考えを捨てる
- 保育士を仕事として捉えて割り切る
- 保育士の仕事を休憩する・辞める
- 年齢層を替えるために職場を変える
子供は常にかわいいという考えを捨てる
まじめな保育士ほど、一度でも子供が嫌いという感情を持った自分を許せません。
きっと子育てしてるママならわかると思います。普段はかわいい我が子も、憎ったらしいク○ガキになることはありますよね。でもこれは嫌いじゃなく、イライラしてるだけ。
子供はいつもかわいい存在という固定概念を捨てれば、憎たらしいときも受け入れられます。
保育士を仕事として捉えて割り切る
「子供は好きなときも嫌いなときもある。好きな子もいるしそうじゃない子もいる。」と割り切れば、保育士の仕事は続けられます(わたしはできませんし、おすすめもしませんが)。
顔や態度に出さずに、プロフェッショナルを演じるということですね。ただし、保育士は年中たくさんの子供と一緒に過ごす仕事です。「嫌い」の感情が強いなら、保育士を続けることは難しいです。
保育士の仕事を休憩する・辞める
子供が嫌いという感情が変わらないなら、一度保育士を休業するか保育園を辞める選択肢もあります。
あなたが今思っている感情は、普段の忙しさや人間関係のストレスが原因かもしれません。ただ、その原因は一度保育士の仕事から離れてみないとわからないんです。
年齢層を替えるために職場を変える
子供は年齢によって接し方が変わります。そのため嫌いだと感じているのが乳児なのか幼児なのかで、働き方を変える方法もあります。
もし小規模保育園に勤めていたら大規模保育園、大規模保育園に勤めていたら小規模保育園に転職することで、保育士を楽しく続けられるかもしれません。


保育士を続けるか保育士転職サイトに相談
保育士をして子供が嫌いになる人はいますし、悩んでいる人も少なくないです。ただ子供が嫌いという悩みは、なかなか同僚に話せませんよね。
そこで身の振り方も合わせて、保育士転職サイトに相談すれば良いと思います。キャリアアドバイザーには元保育士も多く、業界事情もわかってるので、悩みを解決できるかもしれません。

わたしのおすすめは、元保育士の担当者が多い保育士バンクなどです。他にも、マイナビ保育士や保育情報どっとこむもおすすめです。
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とにかく、責任感だけで仕事を続けるのは良いことじゃありません。まずは悩みを相談して、それでも心がザワザワする場合は環境を変えることも検討しましょう。