保育士が転職しやすい地域はある?都道府県別の有効求人倍率

保育士の転職

保育士の都道府県の別有効求人倍率の比較、1番転職しやすい地域は?

投稿日:2019年11月22日 更新日:

この記事は約 7 分で読めます

まーさ
保育士が転職するのに有利な地域ってあるの?

ありますよ。都道府県によって有効求人倍率はかなり違います。
みやこさん

まーさ
……有効求人倍率って何?

はい、では有効求人倍率の意味を簡単に説明してから、都道府県別の有効求人倍率を紹介しますね。
みやこさん

今は全国的に保育士が有利に転職しやすい売り手市場ですが、中でも別格な都道府県は東京都です。東京が転職しやすいのは、転職したい保育士より求人数の方が多いからです。これを数値で現したのが「有効求人倍率」です。

ただ東京以外でも、転職に有利な都道府県はたくさんあります。保育士全体の有効求人倍率は3.2倍、東京都だけで見ると6倍を超える時期もあります。今は保育士が転職しやすいピークです。

ピンと来ない人もいると思いますが、悠長に構えてちゃダメです。もし転職をしたいなら、今動かないと後悔しますよ。

保育士の有効求人倍率が3.2倍はどれくらいすごい?

保育士の有効求人倍率が3.2倍ってどういうこと?

まーさ
有効求人倍率3.2倍って言われても……何がすごいの?

簡単に言うと、100人の求人枠に対して31人しか応募してない状況です。
みやこさん

転職しやすさを測る有効求人倍率は、「求人数÷求職者数=有効求人倍率」の計算式であらわします。

たとえば、保育園Aと保育園Bの求人枠が両方100人で、保育園Aに500人応募があると求人倍率は0.2倍、保育園Bに50人応募があると求人倍率は2倍です。どちらも同じ条件ならどちらに応募しますか?

保育園Bの方が圧倒的に内定をもらいやすいですね。保育園Bは求人枠がまだ50人空いてますが、保育園Aは500人の中から100人選ぶ必要があります。

保育士の有効求人倍率は3.2倍なので、求人数100人に対して31人しか応募がない状況です。また東京都の保育士の求人倍率は6倍以上なので、求人数100人に対して17人しか応募がない状況です。

日本の有効求人倍率の推移を見るとわかる

有効求人倍率3.2倍のすごさは、日本の戦後の有効求人倍率の推移を見るとわかります。

完全失業率、有効求人倍率 1948年~2018年 年平均

図1 完全失業率、有効求人倍率|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)

日本は世界第3位の経済大国ですね。その日本の有効求人倍率は、過去2倍を超えたことがないんです。2018年の有効求人倍率は1.6倍で、戦後2番めの高さです。対して保育士の有効求人倍率は3.2倍です。

旬な業種の有効求人倍率と比べるとわかる

デューダの調査を見ると、保育士以外にも有効求人倍率が高い業種はいくつかあります。たとえばIT系エンジニアが9.4倍、建築系のエンジニアが5.8倍、電気系のエンジニアが4.3倍です。

【転職求人倍率】求人倍率は前年同月比+0.03pt の2.52倍。求人数は2カ月連続で最高値を更新したが、伸びは鈍化 |転職ならdoda(デューダ)

「なんだ、保育士がすごいわけじゃないじゃん。」と思うかもしれませんが、この3つの業種は今伸びてるor元から市場規模が大きい業界です。

保育士の都道府県別有効求人倍率の比較

保育士の都道府県別有効求人倍率の比較

保育士の有効求人倍率は、都道府県で差があります。同じく厚生労働省資料の資料で、有効求人倍率、100人の求人枠で何人応募が来るか、都道府県のデータを並べてみます。

有効求人倍率をクリックすると、高い順・低い順に並べ替えられます。高い順に並べると、有利に転職しやすい順になるということです。

地域有効求人倍率100人中の応募数
全国3.20倍31人
北海道2.73倍37人
青森県2.43倍41人
岩手県1.92倍52人
宮城県4.38倍23人
秋田県1.59倍63人
山形県2.72倍37人
福島県2.61倍38人
茨城県3.43倍29人
栃木県3.16倍32人
群馬県1.24倍81人
埼玉県4.76倍21人
千葉県2.51倍40人
東京都6.44倍15人
神奈川県3.57倍28人
新潟県2.12倍47人
富山県2.20倍45人
石川県2.07倍48人
福井県2.62倍38人
山梨県2.43倍41人
長野県2.08倍48人
岐阜県1.75倍57人
静岡県3.46倍29人
愛知県2.89倍35人
三重県2.62倍38人
滋賀県3.59倍28人
京都府3.24倍31人
大阪府4.49倍22人
兵庫県2.68倍37人
奈良県2.35倍43人
和歌山県2.56倍39人
鳥取県3.77倍27人
島根県2.10倍48人
岡山県2.12倍47人
広島県4.49倍22人
山口県1.55倍65人
徳島県3.69倍27人
香川県1.99倍50人
愛媛県2.43倍41人
高知県1.69倍59人
福岡県2.35倍43人
佐賀県1.58倍63人
長崎県1.80倍56人
熊本県2.18倍46人
大分県2.28倍44人
宮崎県2.29倍44人
鹿児島県2.10倍48人
沖縄県3.41倍29人

データを見ると、47都道府県でもっとも有効求人倍率が高いのは東京都(6.44倍)、続いて埼玉県(4.76倍)、大阪府(4.49倍)、広島県(4.49倍)です。東京は100人の求人枠に15人しか応募がない状況。

  • 東京都:6.44倍
  • 埼玉県:4.76倍
  • 大阪府:4.49倍
  • 広島県:4.49倍
  • 宮城県:4.38倍

また、有効求人倍率が低いのは群馬県(1.24倍)、続いて山口県(1.55倍)、佐賀県(1.58倍)、秋田県(1.58倍)です。1番有効求人倍率が低い群馬県は、100人の求人枠に81人の応募があります。

  • 群馬県:1.24倍
  • 山口県:1.55倍
  • 佐賀県:1.58倍
  • 秋田県:1.59倍
  • 高知県:1.69倍

群馬県と東京都を比べるとその差がよくわかりますね。ただ、有効求人倍率が低い群馬県も保育士は足りません。そのため、こだわらなければ、保育士はどの地域でも転職できる状況なんです。

ただ、東京の有効求人倍率6.44倍は異常です。保育士が東京で転職をして、待遇が良くならないことはほぼないと言って良いでしょう。

まーさ
なんで東京の有効求人倍率はそんなに高いの?

東京都の保育士有効求人倍率が6.44倍もあるのは、以下2つの理由があるためです。
みやこさん

東京都の有効求人倍率が6倍以上もある理由

なんで東京都の有効求人倍率はこんなに高いの?

  • 東京の人口が多いから
  • 東京の保育施設が多いから

東京の人口が多いから

以下は、1920年から2018年までの都道府県の人口推移が見られる面白い動画です。ちょっと長いですが、かいつまんで見ればわかります。

東京都の人口は2018年時点で1380万人以上。とくにここ20年はジリジリと他県を引き離してますね。その他の人口が多い都道府県もやっぱり保育士の求人倍率が高いところが多いです。

東京都の調査によると、保育施設を利用する子供の数は平成30年4月時点で293,767人。前年よりも16,059人増えてます。また、待機児童数は5,414人で、3,172人減ってます。

東京の保育施設が多いから

東京の保育施設は年々設置数が増えてます。そのため、保育施設で働く保育士も必要になります。認証保育園の設置数は減ってますが、なくなったんじゃなく認可保育園に変わったんだと思います。

区分 認可保育所 認証保育所
施設数 定員 施設数 定員
対前年 対前年 対前年 対前年
平成25年 1915か所 +60 193757人 +7059 694か所 +42 23519人 +1483
平成26年 2019か所 +104 203170人 +9413 719か所 +25 24527人 +1008
平成27年 2184か所 +165 216699人 +13529 700か所 -19 23912人 -615
平成28年 2342か所 +158 230334人 +13635 664か所 -36 22665人 -1247
平成29年 2558か所 +216 247105人 +16771 631か所 -33 21418人 -1247
平成30年 2811か所 +253 266473人 +19368 610か所 -21 20759人 -659

平成25年と平成30年を比較すると、認可保育園だけで900施設も増えてます。仮に1園平均15人の保育士が必要だとすると、たった5年で13500人の保育士が必要な環境が生まれているということです。

定員(子供の受け入れ可能数)も7万人ほど増えてますが、さすがに東京都でそれだけ子供の数が増えたとは思えません。おそらく保育士数を増やして、保育の質を高めようとしているのでしょう。

保育士の有効求人倍率はこれから下がります

保育士の有効求人倍率はこれから下がるかも

まーさ
すごい!これだけ保育士が必要ならもっと給料が上がったり、待遇が良くなるかな?

多少は給料が上がってますが、今後劇的に上がることはないと思います。しかも求人倍率も今がピークで、今後は下がる可能性が高いです。
みやこさん

  • 子供の数が減っていくから
  • 夫婦共働きが頭打ちになるから

子供の数が減っていくから

出生数が年々減ってることはみんな知ってますね。以下のグラフは15歳未満の子供の数ですが、今は戦後の半分くらいしかいません。

こどもの数及び割合の推移

統計トピックスNo.109 我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで-

しかも2019年は減少率が5%を超えて、出生数が86万人です。少子化は止まりません。「子供の数が今の半分に減っても保育士の需要は変わらない!」という人はいないと思います。

夫婦共働きが頭打ちになるから

「もっと夫婦共働きが増えたら、保育園に預ける子供の数も増えるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、もう夫婦共働きの数も頭打ちに近づいています。

専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2018年

図12 専業主婦世帯と共働き世帯|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)

わたしが子供のころの1980年代とはグラフが逆ですね。まだ専業主婦世帯が600万世帯ありますが、子育て世帯に限るとそれほど多くはありません。

保育士転職は有効求人倍率が高い都道府県がおすすめ

保育士転職は有効求人倍率が高い都道府県がおすすめ

まーさ
そっかー。じゃあやっぱり悠長に構えてるだけじゃダメなんだね。

はい、そうですね。求人倍率が高い今は本当に良い転職ができるチャンスだと思います。
みやこさん

東京の有効求人倍率は目立ってますが、埼玉県、大阪府、広島県、宮城県の4倍以上もかなりすごいです。そのため、地域に縛られない転職活動ができる人は、やっぱり有効求人倍率が高い東京や大都市圏で転職活動をした方が良いと思います。

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詳しくは以下を見てもらいたいんですが、保育士が上京するメリットは高いです。人が多いと出会いも増えますし……(^_^;)

というわけで転職を考えているなら、転職サイトに登録して必ず今よりも待遇が良くなる求人を探してください。今の有利な転職状況で妥協して働くのはもったいないですよ。

まーさ
どんな転職サイトを選べばいいの?

基本的には転職したい地域に求人が多くて、保育園の情報をしっかり集めてくれる転職サイトを選んでください。
みやこさん

以下でおすすめの理由を説明してるので、転職サイトの選び方がわからない人は参考にしてください。

保育士転職サイトランキング10選も参考にしてください☺️
まーさ

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