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本ページにはプロモーションが含まれます。派遣保育士の働き方や仕事内容がピンとこない人もいると思いますが、派遣保育士の需要は高く、求人件数も多いです。
代表的な保育士派遣会社で東京都の求人数を調べてみると、「ほいく畑」は500件以上、「ほいぷら」は1000件以上、「保育情報どっとこむ」は700件以上の求人が見つかります。
派遣保育士の給料には幅はありますが、時給制で時給1200-1500円、経験によって時給1800円以上もあり、時給換算で正規保育士より効率良く働いている派遣保育士はたくさんいます。
- 派遣保育士の給料とか仕事内容を詳しく知りたい!
- 派遣保育士ってどうなの?メリットとデメリットは?
- 保育士派遣会社の選び方とおすすめを教えて。
など派遣保育士に興味がある人は、この記事を最後まで読んでください。
派遣保育士は限られた時間をうまく使って効率良く働けるおすすめの勤務形態ですが、まずは仕事内容やメリット・デメリットを知っておかないとお話になりません。
もちろん実際に派遣保育士として働く場合は、保育士派遣会社の選び方も重要です。おすすめの保育士派遣会社も合わせてご紹介します。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
派遣保育士と正規保育士の違い
派遣保育士と正社員(正規保育士)の仕事内容に大きな違いはありません。
ただ、派遣保育士は就業前に雇用期間や勤務時間、休日などある程度働き方を決めることができます。そのうえで、以下の違いがあります。
派遣保育士 | 正社員保育士 パート保育士 |
|
---|---|---|
雇用主の違い | 派遣会社 | 保育園(運営法人) |
給与支払いの違い | 派遣会社 | 保育園(運営法人) |
社保・福利厚生の違い | 派遣会社の規定 | 保育園(運営法人)の規定 |
雇用期間の違い | 有期雇用(最大3年) | 正職員:無期雇用 パート:有期雇用 |
指揮命令の違い | 保育園(運営法人) | 保育園(運営法人) |
派遣保育士の雇用主は派遣会社
正規保育士やパート保育士は、保育園が雇用します。そのため、給与も保育園(運営法人)が支払います。対して派遣保育士は派遣会社と雇用契約を交わすため、給料は派遣会社が支払います。
また社保や福利厚生も給料の支払い同様、正規保育士やパート保育士は保育園のもの、派遣保育士は派遣会社のものが適用されます。
派遣保育士の雇用期間は最大3年
正規保育士・パート保育士は、雇用期間が決まってないので無期雇用です。対して派遣保育士は労働者派遣法で最大3年雇用と決まっています。派遣期間は本人と保育園の両者の希望で決まります。
現場の指揮命令はどちらも保育園
正規保育士・パート保育士は、保育園の指揮命令で働きます。派遣保育士も同じく保育園の指揮命令で働きます。さすがに仕事内容など現場の指揮系統は、派遣会社ではなく保育園に従うことになります。
派遣保育士として働くメリット
- 残業は少ない!サービス残業はありえない
- 時給換算で正規保育士より給料が高い
- 処遇改善手当もちゃんともらえる
- クラス担任や関係ない雑用はしなくて良い
- ある程度希望通りに勤務時間を決められる
- 有給休暇も規定通りに取ることができる
- 困ったら派遣会社が交渉してくれる
- 派遣から正規保育士として雇われやすい
- 規定を満たせば産休・育休も取れる
- 契約期間中に妊娠しても後腐れがない
残業は少ない!サービス残業はありえない
派遣保育士は派遣会社が毎日の労働時間を管理するため、派遣保育士が残業をした場合は派遣会社がきっちり保育園に残業代を請求します。
保育園が派遣保育士にサービス残業をさせると契約違反+労基法違反です。最初に話を合わせて「残業なし」の派遣契約を結ぶことも可能です。
時給換算で正規保育士より給料が高い
平均月給26万円(10年勤続でボーナス込み年収÷12か月)の保育士が月21日で1日8時間働くと時給換算で1547円です。ただしサービス残業を2時間と仮定すると、時給は1238円になります。
派遣保育士は冒頭で話したとおり時給1200-1500円前後、経験によって1800円以上の場合もあります。仮に時給1400円だとすると、「1400円×8時間×21日=235200円」です。
- 正規保育士:月210時間労働で月給26万円
- 派遣保育士:月168時間労働で月給23.5万円
処遇改善手当もちゃんともらえる
保育士の処遇改善は派遣保育士も対象です。そのため派遣会社から保育園に対して処遇改善手当の確認があります。心配な人は派遣会社に確認してください。
クラス担任や関係ない雑用はしなくて良い
派遣保育士は時間で仕事をするので、基本的には不規則なクラス担任は受け持ちません。もちろん派遣保育士でもクラス担任になることは可能ですが、やらない方が無難だと思います。
また派遣保育士は決められた仕事が中心です。保育をやりたくて派遣保育士になるなら、保育と関係ない雑用をしなくても良いのは大きいですね。
ある程度希望通りに勤務時間を決められる
正規保育士はシフトで1日8時間以上働きますが、派遣保育士は保育園と希望を合わせた上である程度は勤務時間を選べます。
たとえば子供を朝8時に保育園に送って9時に出勤、夕方16時に仕事を終えて子供を迎えに行くなども派遣保育士なら可能ですね。
有給休暇も規定通りに取ることができる
派遣保育士の有給休暇は派遣会社に対して取得するものです。派遣保育士だからといって有給休暇の日数が変わることはありません。
もちろん郷に入っては郷に従えの通り、保育園と同僚保育士を無視して勝手に有給休暇を取る人は嫌われますが、通常の保育士に比べて気を使って有給消化できないということはありません。
困ったことは派遣会社が交渉してくれる
せっかく転職しても、働き始めてから保育園の雰囲気や仕事内容で「思ってたのと違う……。」と気付くことはよくあることですが、なかなか保育園に直接文句は言えませんよね。
派遣保育士が仕事で困ったことがあれば、派遣会社を通じて保育園に交渉してもらえます。
派遣から正規保育士として雇われやすい
派遣保育士をお試しと考えている保育園は多いです。そのためあなたが保育士として戦力になると認識してもらえれば、保育園から正社員登用の話が出ることもあります。
また初めから雇用契約を結ぶ前提で派遣契約する紹介予定派遣を依頼する保育園もあります。将来的に正規保育士として働きたい人は、紹介予定派遣求人を選べば良いですね。
規定を満たせば産休・育休も取れる
「妊娠すると保育園に申し訳ない。」「年度途中で育休を取りづらい。」という人もいますが、派遣保育士も条件を満たせば産休・育休は取れます。
契約期間中に妊娠しても後腐れがない
妊娠は計画通りにはできません。そのため妊娠したら保育士を辞めたい人は、「妊娠するまでは派遣保育士の方が後腐れないかな。」という考え方も……まぁアリだと思います。
派遣保育士として働くデメリット
- 働けるのは派遣契約期間最大3年間
- 役職へのキャリアアップが望めない
- 時給制なのでボーナスはもらえない
- 家賃補助など保育園の福利厚生は適用されない
- 20代の保育士に派遣は向いていない
- 育休を取れる条件が難しいかも
- 同僚から嫌われる派遣保育士もいる
働けるのは派遣契約期間最大3年間
派遣保育士は派遣会社と雇用契約をし、派遣先と派遣契約を結びます。派遣期間は最大3年で、派遣会社との雇用契約も解消されます。そのため3年以上働きたいなら、保育園との直接雇用契約が必要です。
派遣契約の期限がわかっていれば、事前に準備できるはずです。ただ派遣保育士をする人は、そこまで長期で働きたいと考えてない人が多いようですね。
役職へのキャリアアップが望めない
派遣保育士は保育園が雇用するわけではないので、キャリアアップに必要な保育経験年数を積むことはできません。
一定の保育経験年数条件をクリアしなければ、キャリアアップ研修を受けてもにリーダや副主任保育士などの役職に登用されることはありません。詳しくは以下を参考にしてください。
時給制なのでボーナスはもらえない
派遣保育士は基本的にボーナスはもらえません。その理由は保育園雇用ではないだけでなく、派遣保育士が時間で働いて時給をもらう仕事だからです。
家賃補助など保育園の福利厚生は適用されない
保育園が福利厚生を手厚くしても、派遣保育士の所属は派遣会社なので恩恵はありません。今は借り上げ社宅などの家賃補助が手厚いですが、これも受けられません。
ただ派遣会社の福利厚生があれば受けられる可能性があるので、事前に確認しておくと良いですね。
20代の保育士に派遣は向いていない
派遣保育士は正規保育士より働きやすい部分もありますが、キャリアアップできないため若い保育士には向いてません。若いうちに経験できることが減ると、将来の選択肢が少なくなります。
もちろん保育士を長く続ける気がない人にとっては、派遣保育士はおすすめの働き方の1つです。
育休を取れる条件が難しいかも
派遣保育士だと育休を取れる条件が難しい場合があります。そのため、出産後に働きたくても辞めざるを得ないかもしれません。
- 同じ事業主に1年以上雇用され、かつ週3日以上勤務していること
- 子供が1歳6か月までに労働契約期間の終了が決まっていないこと
同僚から嫌われる派遣保育士もいる
派遣保育士の働き方は派遣会社管理なので、サービス残業や持ち帰り仕事はありません。そのため、サービス残業や持ち帰り仕事が多い正規保育士から嫌われるかもしれません。
わたしは保育業界に20年いて多くの派遣保育士と仕事をしましたが、とくに嫌われている人はいませんでした。ただ「Yahoo!知恵袋」には「嫌われてるんですが~」系の悩みもありましたね。
まぁそういう保育園は、派遣関係なく人間関係も仕事環境も悪いんだと思います。保育園の雰囲気や人間関係は、派遣会社を通して事前に徹底的に調べることをおすすめします。
超重要!保育士派遣会社の選び方のポイント
派遣会社ならどこでも良いわけではありません。派遣保育士として働きたいなら、派遣会社を選ぶ4つのポイントがいくつかあります。
- 選び方1.保育士派遣専門の派遣会社を選ぶ
- 選び方2.紹介実績が多い保育士派遣会社を選ぶ
- 選び方3.掲載求人数が多い保育士派遣会社を選ぶ
- 選び方4.求人地域が合う保育士派遣会社を選ぶ
選び方1.保育士派遣専門の派遣会社を選ぶ
派遣会社は全国にありますが、得意な職種が違いますし派遣保育士を扱ってない派遣会社もあります。
大手のテンプスタッフやパソナなども保育士の派遣はありますが、保育士は専門性が高いので保育士専門の派遣会社を選んだ方が保育士特有の悩みを相談できますし、サポートも手厚いです。
選び方2.紹介実績が多い保育士派遣会社を選ぶ
派遣保育士の紹介実績が多い派遣会社は、保育園と信頼関係ができていて労働条件の交渉がしやすいです。また良い保育園と悪い保育園も見分けられるので、無駄なトラブルも減ります。
実績があって派遣保育士求人に特化した派遣会社は、アスカ(保育情報どっとこむ)、ニッソーネット(ほいく畑)、ウィルオブワーク(ほいぷら)です。
- 保育情報どっとこむ
全国に求人があり、派遣求人が多い。園見学や面接に同行してくれる。
» 保育情報どっとこむの口コミはこちら - ほいく畑
ブランク・未経験歓迎の求人が多い。派遣・紹介予定派遣でも働ける。
» ほいく畑の口コミはこちら - ほいぷら
関東中心の老舗人材会社が運営。相談の8割がLINEで気軽にできる。
» ほいぷらの口コミはこちら
選び方3.掲載求人数が多い保育士派遣会社を選ぶ
派遣会社を選ぶ要素の1つは、派遣保育士の求人数の多さです。派遣保育士は正規保育士より労働条件を交渉できるため、求人候補は多い方が良いと思います。
先ほどの保育士派遣会社を比較すると、派遣保育士の求人数は以下のとおりです。特に比較する必要はないですね。これだけ求人数があれば十分だと思います(2020年3月時点)。
会社名 | 転職サイト名 | 求人地域 | 派遣・紹介予定派遣 |
---|---|---|---|
アスカ | 保育情報どっとこむ | 全国47都道府県 | 3000件以上 |
ニッソーネット | ほいく畑 | 関東・関西中心 | 2725件 |
ウィルオブワーク | ほいぷら | 東京、神奈川、埼玉、千葉 | 2395件 |
選び方4.求人地域が合う保育士派遣会社を選ぶ
最後に当たり前ですが、自分が転職したい地域でその保育士派遣会社が派遣求人を持ってなければいけません。派遣会社によって得意な地域は分かれています。
以下ある程度の求人がある都道府県の一覧です。太字の都道府県はそのサービスの拠点(本社、支社、営業所など)がある場所です。
転職サイト名 | おすすめ求人地域 |
---|---|
保育情報どっとこむ | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
ほいく畑 | 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、広島県、福岡県 |
ほいぷら | 埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県 |
見てわかる通り、保育情報どっとこむは47都道府県全てに求人があります。さらに他の派遣会社よりも多くの求人を扱っています。そのため地方では保育情報どっとこむを選びましょう。
ほいく畑とほいぷらは関東と地方都市をメインに展開しています。どちらもサポートが手厚いことで評価が高いため、求人が多い関東周辺で活用すると良いでしょう。
派遣保育士に向いてる人は?やってみたい場合は?
派遣保育士は働く時間をある程度決められてサービス残業もないため、給料的にも(時給換算で)割が良い働き方ができることが大きなメリットです。
一方、働く期間が最大3年と限定的なこと、キャリアアップできないなどのデメリットがあります。これらを踏まえて派遣保育士に向いている人は以下の通りです。
- 育児などで働ける時間が限られてるから、効率良く働きたい人
- 期間限定で良いから残業や持ち帰り仕事なしで保育士をしたい人
- 妊娠を見据えているため派遣保育士として働きたい人
- 他の人は関係なく自分のやりたい仕事だけ淡々とやりたい人
- 3か月、半年、1年など決められた短期間だけ保育の仕事をしたい人
派遣保育士は初心者OK求人が多いので、2-3年経験を積んで正規保育士に転職したい人にもおすすめです。派遣保育士をやってみたい人は、以下の保育士派遣会社に登録してください。
- 保育情報どっとこむ
全国に求人があり、派遣求人が多い。園見学や面接に同行してくれる。
» 保育情報どっとこむの口コミはこちら - ほいく畑
ブランク・未経験歓迎の求人が多い。派遣・紹介予定派遣でも働ける。
» ほいく畑の口コミはこちら - ほいぷら
関東中心の老舗人材会社が運営。相談の8割がLINEで気軽にできる。
» ほいぷらの口コミはこちら
地域が合うなら、3つすべて登録して比較しながら使っても良いですね。どちらにしても、保育士派遣会社ならこの3社以外は候補にする必要はないと思います。