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本ページにはプロモーションが含まれます。わたしは保育業界で4回転職していますが、5回目の転職をしても構いません(しませんが)。なぜなら、他の業種に比べて保育士は転職回数の多さが不利になりにくいからです。
転職を繰り返したり、転職回数が多いと目立ちますが、保育業界の転職は回数以上に中身が大切です。転職回数が多くても、中身を良く見せられれば問題ありません。
- 転職回数が多くても転職で不利にならないってどういうこと?
- 他の保育士って何回くらい転職するものなのかな。
- 転職回数が多い保育士がうまく転職するコツを知りたい!
転職をしたいけど転職回数が多いことを心配している保育士は、この記事を最後まで読んでください。自信を持って転職活動をする参考になるはずです。
また転職回数が多い保育士が保育業界と異業種で転職することの違いについてもお話します。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
保育士の転職回数が多いことが不利にならない理由
保育士が保育業界で転職を繰り返しても不利になりにくいのは、以下の理由があるからです。
- 今の保育園は常に保育士が不足しているから
- 保育士の転職回数が多いのは周知されているから
- 転職回数より保育経験とスキルを重視するから
今の保育園は常に保育士が不足しているから
厚生労働省の資料「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」によると、平成29年度末における保育士数は約7.4万人不足しています。
令和2年7月の保育士の有効求人倍率は全職種平均が1.05倍に下がった中、2.29倍で高止まりしています(有効求人倍率は12月-3月が高い)。
このような状況で、保育士の転職回数の多さはそれほど問題になりません。むしろ経験がある保育士なら、ウェルカムで保育園に受け入れてもらいやすいです。
保育士の転職回数が多いのは周知されているから
保育士バンクの調査(2018年11月)によると、保育士の76.9%が過去に転職を経験しています。
転職の内訳は「1回以上」30%、「2回以上」18.5%、「3回以上」27.7%です。保育士の3割弱が3回以上転職を経験しているのは、かなりの割合ですよね。
保育士がこれだけ転職回数が多いことは、雇用する保育園側も初めからわかっています。
転職回数より保育経験とスキルを重視するから
保育士の仕事は、子供が相手なのですべてをマニュアル化できません。アクシデントが起こったときは、自分で考えて対処する経験が必要です。
そのため転職回数が多いマイナスより、経験が多い保育士の方がプラスに捉えられる場合があります。
特に保育園は1年単位の運営なので、1年通した保育経験があることが大切です。保育士は2-3年の経験があれば、転職時も重宝されます。以下にまとめたので参考にしてください。
保育士の転職回数が多いデメリットは?
保育経験が豊富うんぬん関係なく、転職回数が多い保育士は目立ちます。そのため、以下の理由でデメリットになることがあります。
- 書類審査の人数が多いと足切り要素になる
- 転職理由・退職理由をより細かく聞かれる
- 保育業界以外の異業種の転職が厳しくなる
書類審査の人数が多いと足切り要素になる
求人応募者が予定より多く、どうしても面接前の足切りが必要になる場合は、転職回数が多い人が書類審査で落とされやすい場合があります。
書類審査の印象が悪くならないように、以下を参考にして履歴書を書いてください。履歴書でもっとも大切なことは、退職理由と転職理由(志望動機)です。
転職理由・退職理由をより細かく聞かれる
面接官が退職理由を聞くのは、保育士にすぐ辞められると困るからです。この保育士不足の状況だと、すぐに辞める可能性がある保育士は採用したくありません。
特に転職回数が多い人は転職理由・退職理由が気になるので、面接でも細かく聞かれることになります。以下を参考に、退職理由別の転職理由を準備してください。
保育業界以外の異業種の転職が厳しくなる
長い人生の中で保育士以外の仕事に挑戦する機会もあるかもしれません。そのときに転職回数が多いと、保育業界内よりも違う仕事に転職する方が難しい場合が多いです。
なぜなら異業種には保育業界の常識は通じないからです。単純に「転職回数が多い=だらしない、すぐ辞める」というイメージに直結します。
もちろん保育士から違う仕事に転職するため、その業界では新人扱いです。多くの人が即戦力とはみなされません。そのため人間性が採用に大きく関わります。
保育士から違う仕事に転職したい人は以下を参考にして流れを掴んでください。
転職回数が多い保育士が良い転職をするコツ
保育士経験が浅くて転職回数が多いと感じている人は、以下の転職のコツを意識しましょう。
- とにかく履歴書を完璧に仕上げる
- 転職したい保育園の情報を集める
- 履歴書を元にして面接対策をする
- 保育士に必要なスキルを意識する
とにかく履歴書を完璧に仕上げる
意味のある内容がびっしり書かれた履歴書を見て、書類選考で落とそうとは思いません。たとえ転職回数が多くても、一度話を聞いてみたいと思われます。
履歴書は「自分の長所と短所」「特技や資格」「保育士の経験や経歴」「自己PR」の4つを完璧に仕上げましょう。詳細は以下を参考にしてください。
転職したい保育園の情報を集める
保育園によって採用基準は違うので、転職候補の保育園の保育理念や保育方針を理解して、自分の得意なことで貢献できないか考えましょう。
その糸口を見つけるためにも、転職候補の保育園の詳細情報は履歴書を書く前に集めてください。
履歴書を元にして面接対策をする
履歴書に書いたことを元にして、面接対策をします。とくに以下の5つの質問は必ずあると考えて、シナリオ作りと受け答えの練習をしましょう。
- 以前の保育園を辞めた理由はなんですか(退職理由)
- この保育園を希望した理由はなんですか(志望動機)
- なぜ保育士になりたいと思ったんですか
- 保育士として心がけてることはなんですか
- この保育園に貢献できることはなんですか(自己PR)
面接の受け答えの練習は、相手がいる方が身につきやすいですね。周りに相手をしてくれる人がいない場合は、転職エージェントの担当者に練習相手をお願いしてください。
保育士に必要なスキルを意識する
今は身についていなくても、保育士に必要なスキルを意識することは大切です。保育士として伸ばした方が良いスキルの一部は以下の通りです。
- 子供の様子を見る視野の広さ
- 子供の異変に気付く記憶力と観察力
- 子供の病気や症状に対する知識
- コミュニケーション能力
- 感情的にならない我慢強さ・冷静さ
- ピアノ・歌・ダンスなどリズム感
- 製作の能力、発想力
- 子供の流行り物や育児などの知識
- 字をきれいに書く能力
- 人の長所を見抜いて褒める能力
履歴書や面接でこれらのスキルをアピールできれば、即戦力として面接官に好印象を与えられます。
すぐにスキルを習得できなくても、目標を掲げることで理想の保育士像ができますし、習得過程で何が大変かを説明できるだけで保育士面接では効果的なアピールになります。
転職回数が多い保育士の転職活動まとめ
何度も転職を繰り返すと不安で転職できないという気持ちはわかります。ただ、転職回数に引け目を感じて転職先を妥協してはいけません。
今の保育士の転職状況なら、準備さえすれば誰でも良い転職先が見つかります。
- とにかく履歴書を完璧に仕上げる
- 転職したい保育園の情報を集める
- 履歴書を元にして面接対策をする
- 保育士に必要なスキルを意識する
これらは一人でやろうとせず、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェントを利用すれば自分で求人を探す必要はないですし、転職先との連絡や条件交渉などの手間や時間を削減できます。
選び方がわからない人は、わたしが使っていたマイナビ保育士と保育士バンクを使ってみてください。公開求人数、拠点数、評価は以下の通りです。
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保育士バンク | 17,677件 | 8拠点 | ◎ | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
拠点数はサービス全体、またはグループ全体のものです。
上記は2022年3月時点のサイト内調査による数値、または予測数です。
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それぞれのサービスの特徴は以下でまとめたので、転職を考えている人は参考にしてください。
もちろん転職回数が多い方が転職に有利!と言っているわけではないので、勘違いしないでください。転職回数が多いマイナスを補うことで大きなプラスに転換して、良い転職につなげましょう。