休職制度の使い方と使えないときの対応

保育士のお悩み

保育士が仕事に行けなくなったら…休職制度の使い方と復職の方法

投稿日:2019年12月24日 更新日:

この記事は約 7 分で読めます

まーさ
もし保育士が長期間仕事に行けなくなったらどうすればいいの?休んでも大丈夫?

まず保育園に休職制度がないか確認しましょう。休職制度を使える条件と使い方について説明しますね。
みやこさん

健康な人でも突然の病気、ケガ、うつなどの精神疾患で仕事に行けなくなる場合があります。欠勤が長期になった労働者は労働の義務を果たせないため、会社は解雇できるようになります。

解雇されると困る労働者が使う制度が「休職制度」です。休職制度とは、労働者が一時的に仕事ができないときに将来の復職を見越して解雇を一定期間猶予する制度です。

  • 休職制度ってどうやって使うの?条件や期間は?
  • 休職の期間が終わったらどうなるのかな……。
  • うちの保育園休職制度がないんだけど……どうすればいい?
  • 休職から復帰したときに注意することってある?
これを教えて!

保育士が仕事に行けなくなったら、すぐ辞めれば良いわけではありません。いざというときのために休職制度の使い方、休職制度がない場合の対応、休職から復帰するときの選択肢を知ってください。

保育園の休職制度を使いたい人が知るべきこと

保育園の休職制度とは

もし保育園の休職制度を使いたいなら、以下を知っておきましょう。

  • 休職制度の利用条件
  • 休職制度の利用期間
  • 休職期間の給料やお金について
  • 休職期間の社会保険料や住民税

休職制度の利用条件

休職制度を設けることは義務じゃないため、制度がない保育園もあります。休職制度の利用条件は保育園毎に違います。休職制度があるかどうかは、就業規則を確認してください。

休職制度の利用には正当な理由が必要です。確実なのは病院の診断書ですね。重い病気、ケガ、うつは医師に依頼すれば「○か月の休養が必要」と記載された診断書を書いてもらえます。

休職制度の利用期間

休職制度の利用期間も保育園が独自で定めています。わたしが勤めた保育園では最長6か月でした。企業主導型保育園だと、1年位の休職制度を設けていることもあります。

ただし休職制度は満期で利用できるわけじゃなく、病院の診断書に基づいて利用することになります。

休職期間の給料やお金について

休職制度期間中に給料が出る保育園はないと思います。つまり無給休暇扱いです。ただし健康保険加入者は休職期間中に傷病手当金をもらえるので、その手続きが必要です。

以下で解説してますが、傷病手当金とは最長1年半、給料の3分の2ほど受給できる補助金のことです。

休職期間の社会保険料や住民税

休職期間中でも社会保険料(健康保険料と厚生年金保険料)、住民税は支払わなければいけません

これらは保育園が立て替え払いをしているので保育園に振り込むか、復職後の賃金で相殺することが多いですね。こちらも就業規則に記載されています。

休職制度期間が終わった保育士はどうなる?

休職制度期間が終わった保育士はどうなる?

まーさ
もし健康が回復しないで、休職制度の期間が終わったらどうなるの?
  • 休職期間の延長を申請する
  • 自然退職(自己都合扱い)になる

休職期間の延長を申請する

健康状態が回復しないで休職制度期間が終わりそうなら、延長申請しましょう。ただし保育園は休職期間延長を認める義務はないため、簡単には延長できないと思ってください。

とくにケガは回復の見込みが立ちやすいですが、うつなど心の病気はいつ回復するかわかりません。過度な期待はしないで、延長申請が可能か探ってください。

自然退職(自己都合扱い)になる

休職制度の期間で回復が難しい場合は、自然退職になるケースがほとんどです。自然退職とは、就業規則に記載された条件を満たすことで労働契約が終了して自然に退職になることです。

自然退職になるケースは、休職期間満了時に復職できない以外に定年退職、長く無断欠勤している、雇用契約満了、本人の死亡などがあります。

そして、自然退職は残念ながら自己都合退職扱いです。そのため、失業保険や国民健康保険の取り扱いが、以下のように不利になります。

  自己都合退職 会社都合退職
失業給付金最短支給開始日 3か月と7日後 7日後
失業給付金支給日数 90-150日 90-330日
国民健康保険税 通常納付 最大2年間の軽減

またもらえる退職金も少なくなりますね。保育園の退職金制度について詳しく知りたい人は以下を参考にしてください。

休職制度がない保育園だとどうする?

休職制度がない保育園だとどうする?

まーさ
じゃあ、休職制度がない保育園だったらすぐに辞めさせられるってこと?

休職制度がない保育園でも、すぐに退職というわけではないです。まずは主任や園長に健康状態を説明して、休職の理解を求めてください。そのうえで休職が認められなければ以下の対応をしましょう。

  • 残っている有給休暇を消化する
  • パート保育士など働き方を変える
  • 覚悟を決めて療養に専念する
  • 急いで転職活動を始める

残っている有給休暇を消化する

まず、今残っている有給休暇を消化しましょう。年次有給休暇の時効は2年間なので、人によっては20-30日以上有給休暇を取ることができますね。

この有給休暇の間に次の行動をどうするか考え、そのための準備をしましょう。

パート保育士など働き方を変える

パート保育士など働く日数や時間を減らすことで、今より働きやすくなる可能性はあります。ただし、ケガや病気の場合は、パート保育士に変えてもそもそも働けない人が多いと思います。

自分だけで判断しないで、医師など専門家に相談して働き方を変える検討をしてください。

覚悟を決めて療養に専念する

人生で1番大切なことは心身の健康なので、仕事に行けない状態なら療養しましょう。

ただしその場合は保育園から解雇(会社都合)されるのではなく、労働の義務を果たせないため自然退職(自己都合扱い)になります。

急いで転職活動を始める

今の保育園で働けないなら転職活動を始めても良いです。「でも次の職場でも働けないんじゃ……?」と考える必要はありません。まずその部分も合わせて転職サイトに相談してください。

休職した保育士が復職する場合の4つの選択肢

休職した保育士が復職する場合の4つの選択肢

まーさ
なんとか仕事を始められそう。早く園長に伝えなきゃ。

休職明けに仕事を始められるのは良いことですが、まずは冷静に復職について考えてください。
みやこさん

無事に仕事が再開できそうな場合もすぐに今の保育園で復職しないで、いくつかの選択肢から自分の将来を見据えた選択をしましょう。

とくにうつなど精神面で休職していた人は、心の負担が少ないようにどこでどのように仕事を再開するかを真剣に考える必要があります。

  • 今の保育園に復職する場合
  • 別の保育園に転職する場合
  • 保育スキルを活かせる仕事に転職する場合
  • 保育が関係ない仕事に転職する場合

今の保育園に復職する場合

今の保育園に復職したい人は、自分が休職した原因が保育園にあった場合に、ちゃんと改善されているかを見極める必要があります。

仕事が忙しすぎた、上司からパワハラを受けていたなど病気の原因が残ったままでは今の保育園に復帰する意味はありません。まずは信頼できる同僚、次に園長と話して保育園の様子を確認しましょう。

休職した原因がある程度改善していると判断できた場合でも、すぐに完全復活するのではなくリハビリとしてパート保育士など曜日や時間を限定した働き方から始めてください。

別の保育園に転職する場合

今の保育園に復職するのが嫌で別の保育園に転職したい人は、転職したい保育園の状況をしっかり調べてください。せっかく転職したのに、同じ原因で休職するのは馬鹿らしいですよね。

とくに保育士の退職理由に多い、残業や仕事の多さ、保育士同士の人間関係、園長など上司との関係を見極めることは大切です。

転職したい保育園の状況を詳しく知りたい場合は、転職エージェントを使って調べてもらいましょう。待遇だけじゃなく、人間関係も事前に調べることはできます。詳しくは以下を参考にしてください。

保育スキルを活かせる仕事に転職する場合

心機一転して保育園以外の職場で働きたい人もいますね。もちろん保育士資格や保育スキルを活かせる保育関係の仕事の方が、スムーズに復職できます。保育関係の仕事は以下のものがあります。

  • ベビーシッター
  • 幼児教室
  • 学童保育
  • 児童福祉司
  • 習い事教室
  • 放課後等デイサービス
  • 学童保育
  • 乳児院
  • 児童養護施設
  • 児童相談所

どの仕事も保育士と働き方は違いますが、保育士資格や保育スキルを持っていることで転職が有利になりますし、保育スキルがあれば最初からその仕事に貢献できるはずです。

ただし慣れた職場ではないので、無理をしないで働ける環境かどうかを確認するようにしましょう。

保育が関係ない仕事に転職する場合

もう保育園では働きたくない、子供関係の仕事をしたくないという人は、保育士を辞めて異業種に転職する選択肢を選びましょう。

保育士から違う仕事に転職する方法や注意点などを知りたい人は以下を参考にしてください。

休職制度が使えなければ療養か転職活動をする

休職制度が使えなければ療養か転職活動をする

病気や怪我などで保育士が仕事に行けなくなったら、まずは休職制度が使えるかどうか調べましょう。休職制度が使えない場合は、今ある有給を消化しつつ次の行動を決めてください。

休職制度が使えても復職が難しい場合は、自然退職になってしまいます。その場合はそのまま療養を続けるか、時期を見て転職活動を始めましょう。

長期療養が必要な場合の行動
  1. 休職制度が使えるかどうか確認する
  2. 有給を消化しながら次の行動を決める
  3. 休職制度が使えない場合は療養か転職活動をする
ここを押さえましょう

保育士が転職をするなら保育士の経験を活かせる仕事をおすすめします。保育士資格や保育士経験を活かせる仕事、資格関係なく子供と関わる仕事をまとめたので、以下を参考にしてください。

他の保育園に転職したい人は転職サイト・転職エージェントの選び方が大切です。わたしが使っていたサービスの特徴をまとめたので、選び方がわからない人は以下を参考にしてください。

体の病気やケガは突然なので仕方ないことですが、うつなど心の病気は前兆があります。今の状況で心に余裕がないと感じたら、無理をしない働き方を心がけてください。

本来は休職制度を使わずに働けることが一番良い状態ですからね。

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