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保育士はシフトで動いてるので、急にお休みが出るとバタバタしますよね。
そんなときに、「体調が悪いけど仕事が忙しくて休めない……。」という人もたくさんいます。保育園は人数ギリギリで回すことも多く、多少の体調不良だと休みづらいこともありますね。
健康に努めるのは社会人として当たり前ですが、それでも体調を崩すこともあります。
そんなときに無理して出勤する人もいますが、後から保育園に迷惑がかかる可能性があります。もし感染症だと子供や同僚に伝染るため、手順を踏んで保育園を休むことが大切です。
もちろん他の体調不良でも、無理して長引くと保育園にとってデメリットです。そこで、保育士が休むときの手順や連絡など気をつけた方が良いことについてお話します。
保育士20年選手。幼稚園、保育園、こども園、支援センターなど転職して、触れ合った子たちは数え切れず。たくさんのママ・パパの相談にものってきました。代々教育者家庭ということもあり、保育士は天職なのかな。
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保育士が体調が悪くて休みたいときにすること

もし体調が悪くて仕事を休みたいときは、以下の順番で対応しましょう。
- 保育士同士でシフトを調整する
- シフト管理者に必ず連絡する
- 毎日必ず出勤・欠勤の連絡をする
- 上司に謝罪・同僚にお礼を言う
保育士同士でシフトを調整する
保育園からすれば、ちゃんと保育士が足りていて、無理なく保育できる体制が作れていればOKです。
そのため当日欠勤する場合でも、保育士同士で連絡を取り合ってシフト調整できると良いですね。シフト調整は保育園によってやり方が違うので、あくまでも理想です。
シフト管理者に必ず連絡する
自分が休むこと(シフト調整したこと)をシフト管理者に伝えましょう。連絡のタイミングは、休むことが決まった時点です。
さすがに深夜の場合は、まずLINEなどで「欠勤すること」「代わりが誰になるか」などの連絡事項を送って、朝一で電話してください。
保育園が1番怖いのは、保育士が突然欠勤してシフト調整できないことなので、時間関係なく早めに連絡しましょう。
わたしは前日の夜は23時まで、当日の朝は6時から電話するようにしています。もちろん連絡できる時間帯はその人によるので、ある程度意識を共有しておく必要はあります。
毎日必ず出勤・欠勤の連絡をする
もし続けて休む場合も、毎日欠勤の連絡だけはしてください。また、出勤できそうなときも、突然出勤するのはやめましょう。
誰かがあなたの穴埋めのために出勤する予定かもしれないので、事前に出勤することを連絡してください。
上司と同僚に謝罪+お礼を言う
欠勤明けには、あらためて主任や園長には謝罪してください。「謝罪って何?」と思う人もいるかもしれませんが、社会人として健康管理できなかったこと、バタバタさせたことに対する謝罪です。
もちろん、「お休みをいただきありがとうございました。」というお礼も合わせて言いましょう。また、上司だけじゃなく、同僚にも迷惑をかけているので、同じく謝罪+お礼を忘れないでください。
欠勤が多い保育士は辞めた方が良い?
体調不良や病気で欠勤することは仕方がないことです。ところが自分や子供の体調不良、身内の不幸などが重なって、欠勤が多くなることがあります。また、ちょくちょく体調を崩す人もいます。
そんなときはあなたに働く意欲があっても、「職場に迷惑かけてるし肩身が狭い……。辞めた方が良いのかな……。」と不安になりますよね。
勤務態度が悪くないなら辞めた方が迷惑
もしあなたに働く意欲があるなら、辞めた方が保育園に迷惑がかかります。保育園には保育士の配置基準があるため、あなたが辞めると確実に新しい人を雇う必要があります。
もし仮にちょこちょこ休んでいたとしても、あなたがいるおかげで保育園が回っている部分があるんです。無断欠勤をしたり、勤務態度が悪くなければ辞める必要はありません。
ただし、保育園と同僚保育士の思いが同じとは限りません。雇われている保育士には、あなたが休むことでしわ寄せがあります。そのため、普段から良い人間関係を築いておく必要があります。
保育園欠勤が長引くときはどうする?
体調不良が長引いたり、働く意欲がわかないときはどうすれば良いでしょう。働けない状態が続けば労働義務は果たせません。通常の欠勤じゃ済まないと判断したら、以下の対応を取ってください。
- 原因把握のためいくつかの病院に行く
- 保育園に現状を認識してもらう
- 休職制度が利用できるか確認する
- 転職を検討する
原因把握のためいくつかの病院に行く
まず、体調不良が長引く原因を明らかにするために、いくつかの病院で診察を受けてください。風邪だと思っていたら重い病気、体の病気だと思っていたら心の病気ということもあります。
病院に行っても原因不明と診断されるかもしれませんが、診断書はもらえますし、医師から仕事を休むように指示があるかもしれません。
保育園に現状を認識してもらう
あなたの体調不良について主任や園長に相談して、今の状況を認識してもらいましょう。もちろん、どう反応するかはわかりませんが、報告をして認識してもらうことが大切です。
休職制度が利用できるか確認する
休職制度がある保育園なら、利用を検討しましょう。休職制度とは、長期間働けなくなったときに、解雇を猶予するために一定期間休暇を与える制度のことです。詳しくは以下を参考にしてください。
保育園だと3-6か月が多いんじゃないかと思います。まだ働きたい意欲があって、休養が必要なら活用できます。休職期間は無給ですが、健康保険の傷病手当を利用できる可能性があります。
健康保険の傷病手当金の申請方法やもらえる金額は以下を参考にしてください。
転職を検討する
労働者が長期間働けなくなると、雇用主は解雇をする権利があります。そのため、もし休職制度がない保育園の場合、早めに転職を検討しても良いと思います。
また休職制度を利用できる環境でも、休職で同僚保育士との人間関係がこじれたり、保育園からの扱いが悪くなるようなら、思い切って転職を検討しましょう。
保育士が体調不良の欠勤でやるべきことのまとめ
保育士はシフトで動いています。そのため、シフトに穴が空く場合はその穴を埋めなければいけません。
シフトの穴を埋めるには、保育士同士で調整して連絡を取り合い、少しでも当日出勤の保育士の負担を軽くする動きが必要です。
一番大切なことは、欠勤するときにどのようなルールで穴を埋めるための行動を取るかです。
突然の当日欠勤でも、ルールさえ決まっていればシフトの穴がうまるかもしれませんし、穴が埋まらなくても連絡がまわるようになっていれば出勤する保育士も心構えができます。
まだ欠勤時のルールを把握していない保育士は、早めに先輩保育士にルールを確認して、今後の欠勤に備えましょう。
欠勤時のルールが明確じゃない保育園は、欠勤時の連絡のとり方など細かいルールを作って保育士全員で共有するようにしましょう。