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本ページにはプロモーションが含まれます。妊娠・出産は、女性にとってインパクトが大きいことです。女性なら誰でも妊娠したときに「仕事どうしようかなぁ……。」と考えますよね。
今の保育園に残って保育士を続ける人、保育士を辞める人、今の保育園を辞めて新しい保育園で働く人など様々です。ただ、妊娠すると一旦区切りをつけて保育園を退職する人は多いですね。
実際、妊娠・出産で退職する保育士は25%以上もいます。
わたしはこれまでに妊娠・出産が理由で2度保育園を辞めましたが、人によって状況が違うので保育士を続けた方がいい!とも退職した方がいい!とも言えません。
そこで、妊娠・出産後のそれぞれのパータンのメリット・デメリットを見て、あなたが妊娠したときにどうすればベストな選択ができるか今のうちに考えておきましょう。
保育士、幼稚園教諭、保育教諭歴20年以上。幼稚園、保育園、認定こども園など転職して述べ500人以上の園児を保育し、保護者の相談に答えてきました。両親・祖母が教師・保育士なので、保育士は多分天職です。
詳しいプロフィール
保育士の妊娠・出産後で働き方を変えるべき?
- 妊娠・出産後も同じ保育園で働き続ける
- 妊娠・出産後に正規からパート保育士に変える
- 妊娠・出産を機に保育士を辞める
- 妊娠・出産を機に他の保育園へ転職する
- 妊娠・出産を機に他の仕事へ転職する
妊娠・出産後も同じ保育園で働き続ける
「子供のためにがんばろう!」と出産後も同じ保育園で、正規保育士として働き続ける人は多いです。出産後も同じ保育園で働き続けるメリットは以下のものです。
- 信頼関係があるため、いざというときに助けてもらえる
- 昇給制度がある場合は査定など変わらず継続できる
- 退職金制度がある場合は変わらずに継続できる
子供の発熱などトラブルのときにシフトを代わってもらうなど、育児中の保育士が多いと協力体制が作りやすくお互い助け合えます。一方、育児をしながら働くためデメリットもあります。
- 仕事と家事と育児をするため常に疲れている
- 子供の幼稚園・保育園から呼び出しがあると心苦しい
- 子供の行事が園と重なると見に行けない
1番のデメリットは、仕事と家事と育児のトリプルワークになるので心身ともに辛いことです。また協力体制ができても、やっぱり子供のことで迷惑をかけるのは心苦しいです。
妊娠・出産後に正規からパート保育士に変える
出産をしても仕事を辞めるんじゃなく、ある程度育児をするために働き方を変える人は多いと思います。出産後に正規からパートに変えるメリットは以下のものです。
- 余裕を持って子供を保育園に送り迎えできる
- 休日が増えるため、リフレッシュする時間が増える
- 子供の成長を見られる時間が増える
パート保育士になると収入は正規保育士の2分の1から3分の1ほどになりますが、時間ができるのが大きいですね。一方、デメリットはその分収入が減ることです。
- 働く時間が減るので給料も減る
- これまでのキャリアが途切れてしまう
- 正職員の福利厚生の恩恵を受けられなくなる
妊娠・出産を機に保育士を辞める
妊娠・出産を機に保育士を辞める人も多いですね。妊娠・出産で保育士を辞めるメリットは以下の通り。
- しっかり腰を据えて育児をすることができる
- 次に働き始めるための準備を整えられる
- 体調などを戻すことができる
1年の育休は意外とあっという間です。そのため、出産後の育休で体調や体型が戻らない人もいると思います。その時間が確保できるのは大きいですね。一方、保育士を辞めるデメリットは以下のものです。
- 仕事を辞めるので収入がなくなる
- 子供と365日いっしょにいることで育児ストレスが溜まる
子供を預かる保育と子供を育てる育児は、まったく違います。子供と24時間365日ずっといっしょにいるとストレスを感じるため、適度に働いた方が良いという人もいますね。
妊娠・出産を機に他の保育園へ転職する
出産を機に今の保育園を辞めて他の保育園に転職する人もいます。メリットは以下の通りです。
- より育児がしやすい保育園を探せる
- 保育観が合う保育園で働くことができる
- 保育士としてキャリアアップを目指せる
- ストレスだった人間関係をリセットできる
働きながら育児ができる環境かどうかは、保育園によります。育児中の保育士が多ければ働きやすいですが、少なければ肩身が狭く感じるかも……。場合によっては転職も考えましょう。一方、他の保育園へ転職するデメリットは以下のものです。
- 新しい環境に慣れるために時間がかかる
- 人間関係が悪いと育児はしにくくなる
今の保育園が何となく嫌だからという理由で、勢いで転職するのはおすすめしません。妊娠・出産を機に転職したいなら、妊娠が発覚してすぐに転職活動を始めた方が良いと思います。
妊娠・出産を機に他の仕事へ転職する
出産を機に保育士を辞めて他の仕事に転職をする人もいます。他の仕事にに転職するメリットは以下の通りです。
- 今までと違う仕事をすることで人生観が変わる
- 育児がしやすい環境を見つけられるかもしれない
こちらも、働きながら育児ができる環境かどうかはその仕事によります。個人的には、保育士は他の仕事よりも子育てを理解してもらえて両立がしやすい職業だと思っています。
一方、他の仕事に転職するデメリットは以下のものです。
- 新しい環境に慣れるために時間がかかりすぎる
保育士から他の仕事に転職するのは良いのですが、出産・育児と絡めるのはやめた方が良いと思います。ただでさえ出産で家庭環境が変わっているのに、仕事まで違う環境になると大変です。
給料が大幅に上がるなら転職する価値はありますが、パートならどの仕事も給料は変わりません。それなら慣れた環境でパート保育士を続ける方が良い気がするのですが。
出産後に同じ保育園で働く?辞める?転職する?
保育士が出産後に同じ園で働くか、辞めるか、転職するかのメリット・デメリットはわかったと思いますが、妊娠してすぐに自分が進む道を決めるのは難しいかもしれません。
保育士としての進退を決めるのは、遅くても妊娠中期(妊娠5-7か月)です。それまでの流れは、
↓
転職サイトに登録して求人情報収集(妊娠2か月)
↓
園長に妊娠報告(妊娠2-3か月)
↓
同僚に妊娠報告(妊娠4-5か月)
↓
保育園を辞めるor続けるを園長に報告(妊娠5-6か月)
↓
続ける場合は産休・育休申請(妊娠6-7か月)
↓
産休or辞める(妊娠9か月)
↓
出産
↓
育休or休業(産後2か月)
↓
保活+転職活動(産後2-3か月)
↓
復帰or転職(時期未定)
このようなイメージです。見てわかる通り、妊娠してから意外とバタバタするので、余裕を持って考える暇はありません。とくに早めの転職をしたい人は忙しいですね。
と言ってもまずは出産が大切なので、転職をしたい人はまず転職サイトに登録して、求人情報を眺めるだけでも良いと思います。
求人情報を眺めるのは、自分が転職したい施設形態、雇用形態、給料、労働時間、福利厚生などの条件を決めるためです。条件が決まらないと、良い求人なのか悪い求人なのかも判断がつきません。
もちろん生活に余裕があれば、一度保育士を辞めて後から復帰しても良いと思います。わたしは子育てに集中したかったのでそうしました(生活に余裕があったわけじゃないです)。
出産後に転職活動をしたい人はどうする?
出産後も忙しい時期は続きますが、なるべく選択肢を持っておいた方が良いです。
保育士を続けるか、保育士を辞めるか、違う仕事に転職するかで迷っている人は、とりあえず保育士を続ける選択肢のために転職エージェントには登録しておきましょう。
転職エージェントを利用すれば求人探し、転職先との連絡、条件交渉などの手間や時間を削減できます。
保育業界で転職したい人は、わたしが使っていたマイナビ保育士や保育士バンクを使ってください。公開求人数、拠点数、評価は以下の通りです。
サイト名 | 公開求人 | 拠点数※ | 転職フェア | 担当者 | サポート | 口コミ |
---|---|---|---|---|---|---|
マイナビ保育士 | 20,060件 | 12拠点 | ○ | 4.8 | 4.7 | 4.8 |
保育士バンク | 17,677件 | 8拠点 | ◎ | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
拠点数はサービス全体、またはグループ全体のものです。
上記は2022年3月時点のサイト内調査による数値、または予測数です。
マイナビ保育士は求人数が多く、保育園情報を網羅していることが特徴です。マイナビグループなので実績も豊富で、履歴書・面接対策、面接同行などサポートも手厚いですね。
保育士バンクは担当者に元保育士が多く相談しやすいことが特徴です。またWEB面接や転職フェアなどサポートの質が高く、非公開求人も多くて使いやすいです。
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マイナビ保育士[公式]
全国的に求人が多く、とくに関東の転職に必須!保育園情報を網羅していてサポートも◎
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保育士バンク[公式]
担当者は元保育士が多く相談しやすい。転職フェアなどサポートも充実。地方求人も◎
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転職活動には基本的に転職エージェントを使いますが、転職サイトにも登録してください。ジョブメドレー保育士は以下の理由で登録しておくと便利です。
- 転職エージェントより求人数が多いため求人比較に便利
- 担当者からの電話連絡がないのでマイペースで活動できる
- スカウトメール機能で保育園からのスカウトが期待できる
それぞれのサービスの特徴は以下でまとめたので、転職を考えている人は参考にしてください。
保育業界以外で転職したい人は、異業種に転職する流れと注意点をまとめた以下の記事が参考になります。また、保育士から違う仕事に転職する際の候補も紹介しています。