離職率が高い保育園と低い保育園の違い

保育士のお悩み

実は保育士の離職率は低かった!じゃあなんで保育士足りないの?

投稿日:2019年10月24日 更新日:

この記事は約 7 分で読めます

まーさ
こんにちは!保育歴20年の保育士まーさ(@mama_ism)です。
保育士は離職率が高いイメージがありますが、本当はそんなことないって知ってますか。実は、保育士の離職率は平均よりも低いんです。そのため、保育士は毎年少しずつ増えてますが、まだ足りません。保育士の数が増えているのにまだ足りないのは、2つの理由があります。

たしかに、保育士は他の職業に比べて、給料が低い方かもしれません。子供を守る責任は、考えている以上に重いものかもしれません。

ただ、保育士の働く環境がベストじゃないとしても、「保育士は離職率が高い!」というのは単なるイメージで、満足して働いている保育士もたくさんいます。

それでも、保育士をもっと増やさないといけないのは、保育が必要な子供がまだたくさんいるためです。では、実際の保育士の離職率と保育士が足りない背景についてみていきましょう。

保育士の離職率はどれくらい

保育士の離職率はどれくらい

まーさ
そもそも離職率ってなに?どうやって計算すればいいの?

離職率とは?

離職率とは、年初の常用労働者(働いている正社員やパート)の数に対して、離職した割合のことです。

たとえば、10万人働いている会社で年間2万人辞めれば、離職率は20%になります。この会社の入職率(採用率)が20%より低いと、社員数が減ります。

そのため、離職率が20%で入職率が15%の会社だと、社員数は9.5万人になります。

保育士の離職率は?

厚生労働省の資料によると、平成27年度の保育士の離職率は10.3%(公営7.1%、私営12.0%)です。と言われても、なかなかピンと来ないですよね。

平成28年度の日本全体の常用労働者の離職率は15%です。

入職と離職の推移|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/17-2/dl/kekka_gaiyo-01.pdf)

まーさ
え?全体の平均が15%なら、保育士の離職率10.3%って意外と低くない?もしかして、日本全体はパートの離職率が異常に高いとかは……?

日本全体のパートの離職率はたしかに高いんですが、それでもパート離職率26.0%、正社員離職率は11.4%です。そのため、保育士の離職率は平均以下なんです。

保育士の採用率と離職率の内訳を見てみる

保育士の採用率と離職率の内訳を見てみる

もう少し詳しく、保育士の採用率と離職率の関係を見てみましょう。保育士の増加数も気になるところ。

  • 保育士の採用率と離職率
  • 保育士より離職率が高い仕事は?

保育士の採用率と離職率

厚生労働省の資料によると、平成27年度の保育士の採用者は4.8万人で採用率は15.2%、対して退職者数は3.2万人で離職率は10.3%。というわけで、保育士は明らかに増えてます。

勤務者 採用者数 採用率 退職者数 離職率
全体 320,196人 48,733人 15.20% 32,823人 10.30%
うち公営 116,862人 11,904人 10.20% 8,330人 7.10%
うち私営 203,334人 36,829人 18.10% 24,493人 12.00%

第3回保育士等確保対策検討会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000106237.html)

ちなみに、公立保育園よりも私立保育園の方が離職率が高いですね。やっぱり安定を考えると、公務員保育士ですね。ちなみにわたしがこれまで働いた保育園、幼稚園などは全部私立です。

保育士より離職率が高い仕事は?

では、保育士と比較するために、離職率が高い業界を並べてみます(平成27年度雇用動向調査|厚生労働省調べ)。

  1. 飲食・宿泊業界(離職率30.0%)……居酒屋店員、宿スタッフなど
  2. 娯楽・サービス業界(離職率20.3%)……パチンコ店員、カラオケ店員、美容師など
  3. 不動産業界(離職率15.9%)……不動産会社社員など
  4. 教育・学習支援業界(離職率15.0%)……教材販売員、塾講師など
  5. 医療福祉業界(離職率14.8%)……看護師、介護士、保育士など

保育士は5番目の医療福祉業界に含まれますが、保育士の離職率が10.3%に対して、医療福業界の離職率は14.8%もあります。おそらく、看護師、介護士の離職率が相当高いんでしょうね。

そのため、保育士はイメージほど離職率が高くありません。わたしの体感でも、20人保育士がいたら1-2人辞めて1-2人入ってくるので、それほど遠くないと思います。

離職率が低いのに保育園に保育士が足りない理由

離職率が低いのに保育園に保育士が足りない理由

まーさ
離職率は低くなくて保育士も増えてるのに、なんで保育園に保育士が足りない状況なの?

そうですね。離職率が低くて保育士が増えていれば、保育園の保育士不足に違和感を感じますね。保育士不足になるのは、以下の理由があるためです。

  • 保育園の数が増えているため
  • 待機児童数が減っていないため

保育園の数が増えているため

1つ目の理由は、保育施設の数が増えているからです。実際は、保育園自体は減って、地域型保育事業や認定こども園が増えています。平成22年と平成29年を比べると、保育施設の数は40%も増えています。

保育所等数の推移

保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)|厚生労働省

保育士が不足しているのは、保育施設が増えて保育士の雇用枠が増えたことに対して、そこで働く保育士が足りていないということですね。

待機児童数が減っていないため

まーさ
じゃあ、少子化で子供の数が減っているのに、なんで保育園を増やしてるの?

これだけ保育園を増やして毎年保育士も増えているのに、まだ保育園が足りない、保育士が足りないと言われる理由は保育を受けたい待機児童数が減っていないからです。

まーさ
えー、でも待機児童は減ってるってニュース見たんだけど……。

はい、たしかにこれまで表に出ていた待機児童数は減ったんですが、隠れ待機児童(潜在待機児童)は今もどんどん増えてるんです。

保育所等の定員・利用児童数等の状況

保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)|厚生労働省

これまで次の家庭の子供は、待機児童にはカウントされていませんでした。

  • 保護者が育児休業中(7229人)
  • 特定の保育所を希望している(3万5985人)
  • 求職活動を休止している(7177人)
  • 自治体が補助する保育サービス(東京都認証保育所や保育ママなど)を利用している(1万6963人)

育休中の待機児童はカウントされるようになりましたが、その他の待機児童はまだ6万人もいます。これ以外にも、保育園に入ること自体を諦めている家庭の子供は待機児童に含まれません。

足りない保育士を増やすには待遇改善とイメージ改善が必要

足りない保育士を増やすには待遇改善とイメージ改善が必要

保育士の離職率が低くても保育士が不足していることはわかりましたが、具体的にどうすれば保育士として働く人は増えるんでしょうか。

保育士の資格は国家資格でかんたんには取れません。にもかかわらず、保育士資格を持っていて、保育士をしていない潜在保育士が70万人以上います。

やっぱり一番早いのは、「保育経験がある保育士に復帰してもらうこと」、「保育士資格保有者に保育士をしてもらうこと」です。ただし、潜在保育士に保育士をしてもらうには、保育士の待遇改善とイメージの改善が必要です。

  • 転職が当たり前になれば待遇改善は実現する
  • 今の保育士の待遇を知ればイメージが変わる

転職が当たり前になれば待遇改善は実現する

今は保育士の有効求人倍率が高く、保育士にとって転職しやすい環境が整っています。ところが、離職率が低いということは、まだ転職に抵抗がある保育士が多いとも言えます。

保育士が現状に満足しないで転職がもっと活発になれば、保育園は今よりも良い待遇で保育士を雇うしかありません。

保育士の離職率は上がりますが、それ以上に入職する人も増えるので、潜在保育士にとっても保育士として働きやすい環境が早くできあがると思います。

今の保育士の待遇を知ればイメージが変わる

また、保育士に対する悪いイメージも変えないといけません。保育業界は今以上に保育士の待遇改善が必要ですが、同時にマスコミが保育士に悪いイメージを作る現状も変えないといけません。

保育士の離職率が低いということは、満足して働いてる保育士もいるわけですから。

たとえば、平成29年度と平成30年度の保育士の平均年収を比べると以下のようになります。たった1年で、保育士の平均年収が大きく上がったことがわかりますね。

順位 都道府県 平成30年度 都道府県 平成29年度
1位 東京都 434.1万円 京都府 401万円
2位 京都府 409.8万円 東京都 394万円
3位 千葉県 397.2万円 愛知県 372万円
4位 神奈川県 384.3万円 岡山県 363万円
5位 岡山県 384.3万円 滋賀県 359万円

わたしも保育業界で何度も転職していますが、転職をするたびに働く環境は良くなっていると思いますし、今の仕事(支援センター)には割と満足してます。

どうすれば保育業界が変わるか個人的な意見を話しました。興味がある人は以下を見てください。

保育士が足りない状況は保育士の転職に追い風

保育士が足りない状況は保育士の転職に追い風

というわけで、保育士の離職率は平均よりも低いのですが、保育業界がもっと良くなるためにはもう少し離職率が上がった方が良いということになります。

これだけ保育士不足と言われる中で、何も策を打たずに保育士が足りない状況を放置することはないと思います。ただし、国がこれ以上保育士の待遇改善のために税金を使うことも考えにくいです。

たとえば、保育士資格を取りやすくしたり、配置基準の数を増やしてそこに保育補助を入れるなども対策として考えられます。

どちらにしても、今の保育士が足りない状況は保育士の転職に追い風です。そのため、この状況が変わらないうちに働きやすい保育園を見つけることをおすすめします。

もし転職を考えるならおすすめは「保育士バンク」「保育ひろば」「マイナビ保育士」です。転職サイトは複数登録が基本です。ほとんどの転職者がこの中のどれかには登録してると思います。

保育士バンクは保育士のおすすめNo.1!

業界最大手「保育士バンク」は押さえた方が良いです。公開求人2万件+非公開求人1万件を保有しているため、地方転職には欠かせません。全国に拠点があり、転職フェアも多数開催しています。

キャリアアドバイザーに元保育士が多いため、保育現場を理解した悩み相談ののってもらえます。また、「ブランクOK」「初心者歓迎」の求人が多いのも特徴です。

保育士バンク公式サイト

転職サイトは保育施設の報酬で運営されているため、転職者はすべて無料で利用できます。

保育ひろばは業界実績も知名度もある!

短期間ですぐ転職したい!という人は「保育ひろば」を利用しましょう。キャリアアドバイザーの熱意が高く、登録から転職まで平均2週間という転職の速さが売りです。

保育ひろばは知名度も高く、頻繁に転職フェアを開催しているので安心して転職サポートを任せられます。お客様満足度94.2%というのもポイントですね。

保育ひろば公式サイト

転職サイトは保育施設の報酬で運営されているため、転職者はすべて無料で利用できます。

関東の転職はマイナビ保育士がおすすめ

関東の転職なら「マイナビ保育士」は外せません。マイナビの知名度は大きいですし、多くの転職ノウハウに基づいたサービスが期待できます。

求人、キャリアアドバイザー、サービス、口コミすべて1-2を争う質の高さです。希望しなければ電話連絡がない「マイページ会員サービス」に使いたい人もいるでしょう。

マイナビ保育士公式サイト

転職サイトは保育施設の報酬で運営されているため、転職者はすべて無料で利用できます。


登録した方が良い転職サイトの比較

総合評価

4.70

保育士バンク

4.58

保育ひろば

4.63

マイナビ保育士
公開求人数

4.7

20,020件:非公開1万件~

4.5

9,737件:非公開不明

4.5

9,206件:非公開不明
求人地域

4.8

全国対応で地方も多い、拠点は8都道府県

4.7

全国対応で地方少なめ、拠点は34都道府県61箇所

4.3

関東+関西対象で地方なし、拠点は9都府県10箇所
コンサルの質

4.7

元保育士が多く悩みを相談しやすい

4.6

熱意があって引っ張ってくれる

4.8

ノウハウが豊富で対応がきめ細やか
サービス充実度

4.6

転職フェアが多い、非公開求人が多い

4.7

平均2週間で転職、転職フェアが多い

4.7

関東で圧倒的に強い、サポートが厚い
口コミ評価※

4.8

口コミ評価+特徴

4.0

口コミ評価+特徴

4.8

口コミ評価+特徴
公式サイトの確認
ここから登録
保育士バンク
ここから登録
保育ひろば
ここから登録
マイナビ保育士
口コミは総合評価から除外

転職初心者が気軽に使えるジョブメドレー

どうしても電話連絡が嫌な人は、「ジョブメドレー」に登録しましょう。公開求人が2.5万件もあり、他の転職サイトだと数が少ない地方求人も見つかります。

またジョブメドレーは自分で求人を探して、自分で応募するセルフ方式です。担当は付きませんが、困ったときはヘルプのお願いも可能です。

転職サイトは保育施設の報酬で運営されているため、転職者はすべて無料で利用できます。

まーさ
保育士転職サイトランキング厳選トップ10!」も参考にしてください☺️

-保育士のお悩み

Copyright© ほいくのキャリア , 2020 All Rights Reserved.